- Q. 超音波の照射時間とは具体的にはどのような時間と考えればよいでしょうか?
- A. 照射時間とは、超音波検査中にプローブを動かさずに画像表示することによって、特定の臓器や部位に超音波が当たり続けている時間のことをいいます。なお、「フリーズ」ボタンを押すと超音波は出力されなくなりますので、画像を精査するときは、フリーズすることが推奨されます。
- Q. どのような場合に、生体作用が起きやすくなりますか?
- A. 一般には、超音波の強度が大きく、照射時間が長いときに起きやすいとされています。MI が1.9 を、空間ピーク時間平均強度が720 mW/cm^2 を超えなければ臨床診断における使用上は問題ないとされています。日本で販売されている装置の出力は必ずこの値以下に設定されています。
- Q. 超音波による発熱量を決める要因としては、どのようなものがありますか?
- A. 周波数、パルス繰返し周波数、超音波ビームの広がり、走査モード、組織の熱的特性、血流など、多くの要因があります。特に、脂肪のように減衰係数の大きな組織では発熱量が大きく、周波数が高い方が発熱量がより大きくなります。また、骨表面での発熱も大きく、注意が必要です。
- Q. ALARA の原則とはどういうものでしょうか?
- A. 可能な限り低い超音波エネルギーを被験者に用いて、必要な診断情報を得ること。すなわち、患者に見せるだけの目的のように診断の必要がないときに超音波照射を行わない原則のことです。
- Q. TI とMI の両方を下げるには、どうしたらいいでしょうか?
- A. 超音波による生体作用は熱的作用(温度上昇)と、非熱的作用(キャビテーション)に分けられます。TI は温度上昇に関する指標であり、MI はキャビテーションにより生じる生体作用の程度に関する指標です。最も有効な方法は、音響出力を下げることです。音響出力を下げるとTI とMI の両方が下がります。
より詳しくは、「超音波診断装置の安全性に関する資料」をご参照ください。