- 各領域における症例の内訳(疾患コード・必要症例数等)は毎年、見直しを行っており、変更となることもあります。従って、予め症例を集め書類を作成しておくことは可能ですが、申請受験時には必ず確認し、各回の要領に沿った内容の必要症例を提出してください。
- 原則として申請書類の記入に誤りがあった場合は、新たに書き直すようにし、修正テープ等の使用はなるべく避けてください。どうしても訂正する場合は二重線で訂正の上、訂正印を押印してください。証明者の証明を受けた後で訂正する場合は、証明者の方の訂正印が必要となります。
報告書作成に関する質問について、事務局の電話対応やメールでの回答は(一切)行っておりませんので御注意ください。
- Q. D-3の疾患例に腎正常変異とありますが、この中に含まれる症例が何になるか確認したいです。馬蹄腎、ベルタン柱の過形成は含まれますか?
- A. 勿論馬蹄腎、ベルタン腎柱もD-3に含まれます。
*受験者からの質問で最も多いのは、この質問のような「症例(疾患)がどのコードに属するか?」といった内容のものです。例に載っていない症例(疾患)でも勿論認められますし、その症例(疾患)がどのコードに属するかは、受験者の常識的な判断でお願いします。試験委員が常識的に考えて理解できないような分類でなければ、減点されることはありません。例えばこの質問の馬蹄腎やベルタン腎柱をD-3でなくD-6(その他)に分類されたとしても減点の対象にはなりません。
このコード分類は提出して頂く20症例で同じ症例(疾患)ばかり5例も10例も提出される受験者がいたため(例えば泌尿器領域では「腎嚢胞」ばかり5例とか)、出来るだけいろいろな症例(疾患)の報告書で受験者の超音波診断能力を判定したいからです。
他にもわれわれ試験委員が首をかしげたくなるような(どうしてご自分で判断できないのだろうと思ってしまう?)質問も毎年多数寄せられ担当の事務局はじめ試験委員を悩ませています。
われわれ試験委員は決して意地悪や減点しようとして皆さんが苦労して書き上げた報告書を審査しているわけではありませんので、どうか過度に心配なさらずにご自分の判断で決められることは皆さんの常識的な判断で決めてください。そのような事で減点されたり試験に落ちたりすることは決してありませんので。
- Q. 腎動脈狭窄や内シャント狭窄は泌尿器領域と血管領域のどちらですか?
- A. 腎動脈狭窄は泌尿器科のD-3(1,2以外の腎疾患)でも血管でも可と思いますが内シャントは泌尿器領域ではなく血管領域です。
- Q. D-1(腎悪性腫瘍)についてD-1は3例以上とのことですが、疾患例には[腎細胞癌]、[腎盂癌]とあります。①腎細胞癌2例、腎盂癌1例②腎細胞癌1例、腎盂癌1例、ウィルムス腫瘍/腎転移1例 ①の様に腎細胞癌と腎盂癌で3例でよいのか、②のように腎細胞癌、腎盂癌以外の悪性腫瘍を含めなくてはならないのか返答願います。
- A. 質問者の①②は両方とも問題ありませんし、腎細胞癌のみ3例、腎盂癌のみ3例でも可能です。
- Q. 馬蹄腎はD-3、尿管瘤はD-4に分類されるという認識でよろしいでしょうか。
- A. 馬蹄腎はD-3でよろしいです。尿管瘤はD-4でもD-5でもどちらでも可ですが、多くの場合重複腎盂尿管を伴っていると思うのでその場合はD-4の方がより適切と思います。
- Q. 超音波検査実績にカラードプラの写真を使用した場合にカラーの部分のスケッチはどう表現したら適切ですか。黒く塗りつぶす様ですか?また、腎結石を症例として提出する場合はD-4として提出するのでよろしかったですか。
- A. スケッチについては、カラードプラの場合、主にカラードプラは赤系と青系に分かれますので,色鉛筆でこれらの色を表示して頂ければより良い報告書になると思います.また、腎結石については、応募要項の泌尿器領域の疾患コード別疾患例に掲載をしておりますので、ご確認くださいますようお願いいたします。
- Q. 超音波検査所見の欄には、泌尿器以外の肝臓での所見は、あったら書いた方がよろしいでしょうか?例えば、転移性肝癌など…。書かなくてもよろしいでしょうか?
- A. 所見があったものは出来るだけ記載してください。特に他臓器転移の有無は臨床上重要な所見です。
- Q. 胸水や腹水は所見欄にそのまま胸水貯留など記載して構わないでしょうか?超音波診断のところには、腹水など記載しなくて良かったでしょうか?確認で宜しくお願いします。
- A. 所見欄への記載は記載された方がより良いと思います。腹水が副病変であれば超音波診断には記載がなくとも減点の対象にはなりません。
- Q. 副腎腫瘍は良性、悪性共にD-6でしょうか?悪性の場合はD-1でしょうか?副腎の良性腫瘍疑いと副腎骨髄脂肪腫は二例として提出してよいのでしょうか?
- A. 副腎腫瘍は良悪性ともD-1ではなくD-6です。後半の質問の意味が不明ですが、症例が異なるなら何例副腎腫瘍を提出しても構いません。同じ症例なら代表的疾患のコード分類で1症例として提出してください。
- Q. 泌尿器領域の超音波認定の20症例についてお伺いしたいのですが、D-3の疾患コードで腎正常変異も可能と書いてありますが、『ひとこぶらくだのこぶ』(dromedryhump kidny)でも可能でしょうか?またその際、診断名には、腎奇形と書くべきか、『ひとこぶらくだのこぶ』と書いたほうがよいのでしょうか?
- A. 勿論可です。厳密には正常変異はあくまでも正常範囲内での一種の変形であって奇形ではないので、腎奇形ではなく、腎正常変異あるいはひとこぶらくだのこぶとの記載が適当と思います。
- Q. 超音波検査士認定試験のレポートの件で問合わせ致します。泌尿器で分割写真はダメと聞きました。泌尿器の書き方の例では分割写真ですが分割写真を使用すると、不合格になりますか?あと写真を数枚貼付とありますが、1枚では不十分でしょうか?お忙しい中恐縮ではございますがご回答宜しくお願い致します。
- A. 膀胱や前立腺の縦断像と横断像が分割写真の方が分かりやすいことは確かにありますので特に分割写真でも減点の対象にはなりません。その他の場合は原則として分割でない方が良いと思います。写真はやはり1症例については数枚(2枚以上)は欲しいです。1枚だけで十分な情報が伝えられると思うなら1枚でその代わりスケッチを頑張ってください。結局はそれを見た審査員にどれだけの印象が与えられるかですので1枚だから必ず減点するわけではありません。