Online Journal
電子ジャーナル
IF値: 0.677(2017年)→0.966(2018年)

英文誌(2004-)

Journal of Medical Ultrasonics

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1978 - Vol.5

Vol.5 No.03

State of the Art(特集)

(0173 - 0178)

膵癌および慢性膵炎の超音波断層像と組織像の対比

Correlation of ultrasonographic findings with histological findings in pancreatic cancer and chronic pancreatitis.

渡辺 栄二, 上村 邦紀, 平岡 武久, 横山 育三

Eiji WATANABE, Kuninori UEMURA, Takehisa HIRAOKA, Ikuzo YOKOYAMA

熊本大学医学部第一外科

First Dep. Surgery, of Kumamoto Univ., School of Medicine

キーワード :

手動接触複合走査法によりえられた膵癌19例,慢性膵炎12例の超音波断層像から,膵癌・膵性輝炎の診断に重要な所見とされている輪郭像の連続性・非連続性および内部エコーのパターンについての観察所見と術中ならびに剔出標本の肉眼的性状および組織学的所見を対比し検討した。さらに犬の実験的膵炎について同様の検討を行なった。その結果,膵癌・慢性膵炎の診断,ならびに両者の鑑別のためには輪郭像の連続性,内部エコーの有無,および均一性が重要なカギとなり,輪郭像が非連続性で内部エコーを不均一に認めたときは膵癌を診断し,輪郭像が連続性で内部エコーを全く認めないか,または均一に認めたときは慢性膵炎を診断することができることが判明した。さらに犬の実験的膵炎での検討では膵炎の時期により超音波断層像は変化し,それは肉眼および組織学的変化と対応していた。すなわち膵炎が進行し結合組織の増加がすすむにつれ超音波断層上の厚みが減少し,内部エコーが密になるのが認められた。