Online Journal
電子ジャーナル
IF値: 1.878(2021年)→1.8(2022年)

英文誌(2004-)

Journal of Medical Ultrasonics

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2018 - Vol.45

Vol.45 No.Supplement

一般口演 その他
健診

(S783)

当院における膵疾患検出の検者間の検討

Examination of Sonographer of the pancreas disease detection in our Hospital

王子 史恵, 西村 はるみ

Fumie OJI, Harumi NISHIMURA

JA長野厚生連北アルプス医療センターあづみ病院診療放射線科

Department of Radiology, Azumi Hospital

キーワード :

【はじめに】
膵臓は消化管ガスの影響などにより描出は難しく,検者の技術の差が出やすい部位でもある.しかし膵疾患は重要で,検者1人1人の質を高めることが必要である.今回,当院にて施行した腹部超音波検査における膵疾患の検者間の差について検討したので報告する.
【対象と方法】
腹部超音波検査を担当する技師8名のうち,経験年数3年以上の6名を対象とした.経験年数は25年以上1名,20年以上2名,10年1名,8年1名,4年1名である.2017年11月から以前の4年間における検出率の推移,検出率と経験年数,撮像断面,検査時間の関連について検討した.なお,撮像断面と検査時間については,腹部超音波健診画像を無作為に抽出した.
【結果】
過去4年間における検出率は経験年数と関連がなかった.検出率の高い検者と低い検者間では,心窩部縦走査の断面で有意差があった.
【考察・結語】
膵疾患の検出においては,経験年数を積むだけでは向上せず,個人の弱点を把握し意識をして取り組むことにより,改善される可能性がみられた.