Online Journal
電子ジャーナル
IF値: 0.677(2017年)→0.966(2018年)

英文誌(2004-)

Journal of Medical Ultrasonics

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2018 - Vol.45

Vol.45 No.Supplement

一般口演 甲状腺
甲状腺

(S748)

甲状腺専門病院における超音波検査の役割 術前から術後まで

Role of ultrasonography in hospital specialized for thyroid diseases

進藤 久和, 森 祐輔, 橘 正剛, 高橋 広, 佐藤 伸也, 山下 弘幸

Hisakazu SHINDO, Yusuke MORI, Masatake TACHIBANA, Hiromu TAKAHASHI, Shinya SATO, Hiroyuki YAMASHITA

やました甲状腺病院

Yamashita Thyroid Hospital

キーワード :

 甲状腺・副甲状腺診療において超音波検査は最も重要な検査である.
 当院では初診時と術前に超音波検査を行う際は,技師による検査後に医師が確認を行っている.とくに手術患者には,術前超音波検査用の報告用紙で所見を作成し,そこに術者が手術所見を記載し,さらに切り出し図として病理標本作製に用いている.
 術前には結節性病変の質的診断や局在・広がり,バセドウ病などびまん性病変では重量測定といった甲状腺の観察から,頚部リンパ節転移の確認,副甲状腺病変の合併有無などを詳細に検査する.また右総頚動脈・右鎖骨下動脈分岐の確認による右鎖骨下動脈起始異常と非反回下喉頭神経の可能性,声帯麻痺の有無も併せて検査している.
 当院で初回手術を施行した甲状腺乳頭癌症例のうち,治療的外側区域リンパ節郭清を行った109症例に対して,紹介元の超音波検査での外側区域リンパ節転移の評価について,後ろ向きに検討した結果,専門医から紹介(57例)で外側区域リンパ節転移の指摘なし:11/57(19.3%),非専門医から紹介(52例)で外側区域リンパ節転移の指摘なし:34/52(65.4%)であった(2017年 甲状腺学会にて横井発表).
 甲状腺癌(主に乳頭癌)の術後サーベイランスでは,ほぼ6か月毎に頚部超音波検査を行っており,頚部腫瘤を触知した際やサイログロブリン値の上昇が続く際にはその都度検査を追加している.微小癌に対するアクティブサーベイランスも,6か月毎の超音波検査で管理を行っている.
 甲状腺・副甲状腺専門病院での超音波検査の中心的な役割について論じる.