Online Journal
電子ジャーナル
IF値: 0.677(2017年)→0.966(2018年)

英文誌(2004-)

Journal of Medical Ultrasonics

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2018 - Vol.45

Vol.45 No.Supplement

特別プログラム・知を究める 消化器
パネルディスカッション 消化器4 胆嚢癌を見直す

(S333)

膵・胆管合流異常に合併する胆嚢癌の特徴

Characteristics of gallbladder carcinoma complicated with pancreatico-choledo-junction confusion abnormality

橋本 千樹, 廣岡 芳樹, 植月 康太, 金森 明, 原 和生, 桑原 崇通, 野々垣 浩二, 松原 浩, 吉岡 健太郎

Senju HASHIMOTO, Yoshiki HIROOKA, Kouta UETSUKI, Akira KANAMORI, Kazuo HARA, Takamichi KUWAHARA, Kouji NONOGAKI, Hiroshi MATSUBARA, Kentarou YOSHIOKA

1藤田保健衛生大学肝胆膵内科, 2名古屋大学医学部附属病院光学医療診療部, 3名古屋大学大学院消化器内科, 4大垣市民病院消化器内科, 5愛知がんセンター消化器内科, 6大同病院消化器内科, 7豊橋市民病院消化器内科

1Department of Liver, Biliary Tract and Pancreas Diseases, Fujita Health University School of Medicine, 2Department of Endoscopy, Nagoya University Hospital, 3Department of Gastroenterology, Nagoya University Graduate School of Medicine, 4Department of Gastroenterology, Ogaki Municipal Hospital, 5Department of Gastroenterology, Aichi Cancer Center Hospital, 6Department of Gastroenterology, Daido Hospital, 7Department of Gastroenterology, Toyohashi Municipal Hospital

キーワード :

【目的】
膵・胆管合流異常に合併する胆嚢癌のUS所見や病理学的特徴を検討すること.
【対象】
2007年1月から2017年12月までに当院もしくは共同研究機関で検査または治療を行った膵・胆管合流異常を伴った胆嚢癌患者56例.
【方法】
患者の性別,年齢,症状,US,EUS所見,肉眼的分類,組織型,局所進展度,進行度につきレトロスペクティブに検討した.
【結果】
男性16例,女性40例.平均年齢68歳.胆管拡張症14例,胆管非拡張型42例.症状の有無:有21例,無35例USおよびEUS所見:腫瘍形態は結節型20例,乳頭型16例,充満型9例,平坦浸潤型4例,塊状型2例,指摘不能1例であった.腫瘍部位は全体13例,底部18例,体低部6例,体部12例,頸部3例,胆嚢管3例,不明1例であった.また病変以外の部位に広範な壁肥厚を26例中21例(80.8%)で認めた.胆石合併例は,5例/38例(13%)であった.手術症例は46例であった.組織型は乳頭腺癌7例,高分化型管状腺癌9例,中分化型管状腺癌3例,低分化型管状腺癌3例,腺扁平上皮癌3例であった.局所進展度はTis 2例,T1 9例,T2 13例,T3 18例,T4 6例.進行度はstage0 2例,stageⅠ 8例,stageⅡ 6例,stageⅢ 19例,stageⅣ 19例.また,胆管癌の同時発生を1例,異時発生を1例,膵管癌の異時発生を1例で認めた.
【考察】
胆嚢癌は胆管非拡張型の膵・胆管合流異常症に合併する頻度が高かった.63%の症例は無症状で胆嚢癌が発見されていたが,局所進展度T3以上が50%,StageⅢ以上は70%と進行癌が多かった.治療成績の向上のためには,発癌前に胆管非拡張型の膵・胆管合流異常症を拾い上げる必要があると考える.胆膵系の重複癌を3例(5%)で認めたことから,合流異常の胆嚢癌の場合は,胆膵の重複癌の存在に注意し術前検査および術後の経過観察を行う必要があると考える.