英文誌(2004-)
特別プログラム・知を究める 領域横断
シンポジウム 領域横断4 プライマリ・ケアにおける超音波検査実践活用術~腎・泌尿器、女性生殖器編~
(S193)
婦人科疾患における超音波所見
Ultrasound findings of gynecological diseases
高橋 宏典
Hironori TAKAHASHI
自治医科大学産科婦人科
Obstetrics and Gynecology, Jichi Medical University
キーワード :
【緒言】
女性の「腹痛」または「不正性器出血」をみた場合,婦人科疾患が広く鑑別にあがるが,正常所見を知らなければ,これらを診断できない.婦人科臓器(子宮,卵巣)の最大の特徴は月経周期や年齢に伴って,ダイナミックに所見が変化することである.実際のところ,腸管に埋没するように存在する婦人科臓器を描出し,経腹超音波検査で観察することは容易ではないが,膀胱を充満させるなど,わずかな工夫で婦人科臓器は十分観察できる.
【目的】
本発表では婦人科疾患において,超音波検査が実践的に活用できるように以下の3点,1. 婦人科臓器の解剖生理学とそれらの超音波所見,2. 腹痛・不正性器出血を示す婦人科疾患の基本的知識の確認と超音波所見,3. 婦人科疾患疑いで他科から紹介されたコンサルテーションで,よくある「ピットホール」事例,を紹介する.