Online Journal
電子ジャーナル
IF値: 0.677(2017年)→0.966(2018年)

英文誌(2004-)

Journal of Medical Ultrasonics

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2017 - Vol.44

Vol.44 No.Supplement

一般ポスター 腎泌尿器
腎泌尿器

(S684)

ロボット支援腎部分切除術における術中造影超音波の有用性

Intraoperative contrast-enhanced ultrasound during robot-assisted laparoscopic partial nephrectomy

本郷 文弥, 井上 裕太, 宮下 雅亜, 朴 英寿, 藤原 敦子, 牛嶋 壮, 内藤 泰行, 鴨井 和実, 沖原 宏治, 浮村 理

Fumiya HONGO, Yuta INOUE, Masatsugu MIYASHITA, Hidehisa BOKU, Atsuko FUJIHARA, So USHIJIMA, Yasuyuki NAITOH, Kazumi KAMOI, Koji OKIHARA, Osamu UKIMURA

京都府立医科大学泌尿器外科

Department of Urology, Kyoto Prefectural University of Medicine

キーワード :

【はじめに】
ロボット支援腎部分切除(RAPN)の有用性はこれまで欧米を中心に報告されており,本邦でも2016年4月に保険収載された.当院では2014年3月より,ロボット支援腎部分切除(RPN)を導入している.
【対象と方法】
2016年12月までに42例に対してRAPNを行った.年齢は60.4歳(38-74)男性36例,女性6例.腫瘍径は平均28mm(11-57),R.E.N.A.L. nephrometry scoreは平均6.9(4-10).RPNはdaVinci Siを用いて行った.動脈の走行,腫瘍の局在についてはOsiriXにてあらかじめ3D画像を構築した.また,腫瘍切除前にはドロップインタイプの超音波プローブL-43K(Hitachi-Aloka)を助手用ポートから腹腔内に挿入した.超音波像はTileProTMマルチ・ディスプレイを用いてコンソール画面に表示しながら,Monopolar curved scissorsにて腫瘍周囲の切除線を凝固にてマーキングした.
また,一部の症例に対して,超音波造影剤(Sonazoid)を用いたカラードプラ法を施行している(Fig.1)
【結果】
コンソール時間は中央値169分(94-258)であった.2例目よりearly declampを行っており,温阻血時間は中央値20分(12-39)であった.出血は中央値50cc(5-600).術中の合併症は認めず,術後のG3以上の合併症は仮性瘤が2例であった.病理組織はRCCが38例,Oncocytomaが1例AMLが2例,炎症性瘢痕組織が1例であった.全例断端陰性であった.術中超音波ドプラ法により腫瘍の輪郭に沿った血流信号を認め,切除マージンのイメージが容易となった.
【結語】
正確な切除のために,術中超音波は欠かせないが,B-modeでは腫瘍の輪郭がやや視認しづらい症例や流入血管の同定について,カラードプラ法は有用であった.さらに超音波造影剤を用いることにより,腫瘍辺縁の細部の血管の空間的広がりの認識が容易になると考えられた.