Online Journal
電子ジャーナル
IF値: 0.677(2017年)→0.966(2018年)

英文誌(2004-)

Journal of Medical Ultrasonics

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2017 - Vol.44

Vol.44 No.Supplement

一般ポスター 産婦人科
婦人科疾患

(S680)

経腟超音波断層法が診断に有用であった子宮頸部B細胞リンパ腫の1例

A case report of uterine cervix B cell lymphoma effectively diagnosed by transvaginal ultrasonography

八重樫 悠, 山田 拓馬, 竹田 健彦, 田野 翔, 宇野 枢, 眞山 学徳, 鵜飼 真由, 岸上 靖幸, 小口 秀紀

Yu YAEGASHI, Takuma YAMADA, Takehiko TAKEDA, Sho TANO, Kaname UNO, Michinori MAYAMA, Mayu UKAI, Yasuyuki KISHIGAMI, Hidenori OGUCHI

トヨタ記念病院産婦人科

Department of Obstetrics and Gynecology, TOYOTA Memorail Hospital

キーワード :

【緒言】
非ホジキンリンパ腫の1/3は節外病変を呈するが,消化管や皮膚病変が主であり,子宮への浸潤は1%以下で稀とされている1).子宮における悪性リンパ腫の画像所見としては,MRIでびまん性の子宮腫大と比較的均一な信号強度を示し,壊死傾向は少ないと報告されているが2),超音波所見についての報告は少ない.今回,われわれは経腟超音波断層法が診断に有用であった子宮頸部B細胞リンパ腫の1例を経験したので報告する.
【症例】
67歳,3経妊2経産.顔面神経麻痺と末梢血中に異型細胞を認め,精査目的に行ったCTで,子宮に腫瘍性病変と骨盤内リンパ節および傍大動脈リンパ節の腫脹を指摘され当科へ紹介となった.血液検査では白血球8.1×103/μL,異型リンパ球2.0%,その他不明細胞9.0%,LDH 951 U/L,sIL-2R 6177 U/mLであった.経腟超音波断層法では子宮は12.8×7.4 cmで,びまん性に筋層全体が腫大し,子宮内膜の肥厚はなかった.カラードプラ法では子宮筋層内に豊富な血流を認めた.Stage IVの悪性リンパ腫の疑いで診断目的に子宮頸部円錐切除術を行った.術後の病理組織診では,異型細胞のびまん性増殖を認め,CD20,Bcl-2,c-mycが陽性で,びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫と診断した.当院血液内科でR-CHOP療法を施行した.
【結論】
婦人科臓器への悪性リンパ腫の発生は稀であり,婦人科悪性腫瘍との鑑別が重要であるが,経腟超音波断層法は両者の鑑別に有用であった.
【文献】
1)Frey NV, Svoboda J, Andreadis C, et al. Primary lymphomas of thecervix and uterus: the University of Pennsylvania’s experience and a review of the literature. Leuk Lymphoma. 2006;47:18941901.
2)Gong J, Dong A, Wang Y, et al. Primary Uterine Peripheral T-cell Lymphoma: A Case Report of MRI and 18F-FDG PET/CT Findings. Medicine(Baltimore).2016; 95:e3532.