Online Journal
電子ジャーナル
IF値: 0.677(2017年)→0.966(2018年)

英文誌(2004-)

Journal of Medical Ultrasonics

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2017 - Vol.44

Vol.44 No.Supplement

一般ポスター 産婦人科
胎盤・臍帯・母体卵巣

(S678)

HD live Flowにより異常血管像が描出された臍帯血管腫の1例

A case report of umbilical hemangioma diagnosed by HD live Flow display

秋葉 洋平, 宮越 敬, 大谷 利光, 福武 麻里絵, 池ノ上 学, 春日 義史, 正木 繭, 落合 大吾, 松本 直, 田中 守

Youhei AKIBA, Kei MIYAKOSHI, Toshimitsu OHTANI, Marie FUKUTAKE, Satoru IKENOUE, Yosifumi KASUGA, Mayu MASAKI, Daigo OCHIAI, Tadashi MATSUMOTO, Mamoru TANAKA

慶應義塾大学産婦人科

Department of obstetrics and gynecology, Keio university school of medicine

キーワード :

【緒言】
臍帯血管腫は稀であり,症例報告が散見される程度である.超音波カラードプラ法を用いた胎内診断例の報告があるが,胎内超音波所見に関する一定の見解は得られていない.今回我々はHD live Flowにより特徴的な異常血管像を描出しえた臍帯血管腫の一例を経験したので報告する.
【症例】
30歳,1経妊0経産(人工妊娠中絶1回).自然妊娠成立後,近医での健診経過は良好であった.妊娠19週の超音波スクリーニングにて臍帯嚢胞疑いとなり,当院紹介受診となった.初診時の超音波精査(使用機器:Voluson E10,GE HealthCare)では臍帯に2つの嚢胞性病変を認め,嚢胞性病変近傍には高輝度腫瘤が描出された.2つの嚢胞性病変に関しては臍帯嚢胞と胎内診断した.一方,高輝度腫瘤については内部に異常血流を認め,HF live Flowでは臍帯血管から分岐する異常血管像(下図)を認めたため臍帯血管腫が疑われた.経過観察中,胎児発育不全を認めたものの臍帯血流異常は呈さず経過していたが,妊娠38週に胎内発育停止となり,選択的帝王切開術にて分娩となった(男児,2124g,Apgar score 8/9点[1/5分値]).娩出された臍帯には表面平滑な薄壁を有する2つの嚢胞性腫瘤と1つの充実性腫瘤を認めた.病理組織検査の結果,嚢胞性腫瘤は臍帯偽嚢胞と診断され,充実性腫瘤には血管腫とワルトン膠質の浮腫状変化を認めた.
【結語】
HD live Flowにより臍帯血管と異常血管の立体構築が評価可能であり,臍帯血管腫の胎内診断の一助となった.