Online Journal
電子ジャーナル
IF値: 0.677(2017年)→0.966(2018年)

英文誌(2004-)

Journal of Medical Ultrasonics

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2017 - Vol.44

Vol.44 No.Supplement

一般ポスター 消化器
胆道

(S658)

超音波による経時的観察が有用であった急性無石胆のう炎の1例

A case of cholecystitis that temporary observation was useful for the decision of surgery

大堂 雅晴, 上村 勇作, 城崎 健太, 渡辺 麻世, 香月 巴菜, 永江 亜美瑠, 川嶋 裕資

Masaharu ODO, Yusaku UEMURA, Kenta JOUZAKI, Mayo WATANABE, Nana KATSUKI, Amiru NAGAE, Yuji KAWASHIAM

1福岡和白病院外科, 2柳病院生理機能検査室, 3高木病院外科

1Department of Surgery, Fukuoka Wajiro Hospital, 2Physiological Laboratory, Yanagi Hospital, 3Department of Surgery, Takagi Hospital

キーワード :

【はじめに】
胆嚢の穿孔を伴わない胆汁性腹膜炎は希である.今回,超音波による経時的観察を行った無石胆嚢炎による胆汁性腹膜炎の症例を経験したので報告する.
【症例】
65才,女性.上腹部痛,嘔吐,冷汗あり救急車にて搬送された.既往歴:子宮筋腫にて摘出術.理学所見:腹弾性軟.右季肋部圧痛を認めるが反跳痛などは認めず.検査データ:白血球9460,AST23U/l, ALT16U/l, CRP0.12mg/dl.入院時US:胆嚢壁肥厚なし.胆石を認めず.胆嚢床部の浮腫を認めた.入院後3日US:胆嚢所見変化なし.肝下面に腹水少量7日目US:胆嚢周囲に腹水を確認.胆嚢緊満なし.8日目US:胆嚢周囲の腹水が著明に増量.胆嚢周囲膿瘍の診断にて緊急手術の適応とする.術中所見:開腹所見にて胆嚢周囲の炎症の波及,膿性腹水を認めた.胆嚢切開にて感染胆汁貯留が確認された.胆嚢部分切除,ドレナージ術を施行した.胆嚢病理所見:壊疽,好中球浸潤所見.
【結語】
今回,保存的加療にて症状軽減したにもかかわらず病態の増悪した経過においてUSでの経時的観察が有用であった.