Online Journal
電子ジャーナル
IF値: 0.677(2017年)→0.966(2018年)

英文誌(2004-)

Journal of Medical Ultrasonics

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2017 - Vol.44

Vol.44 No.Supplement

一般ポスター 循環器
症例3

(S648)

経胸壁心エコー図検査にて右心房内に索状の血栓が認められた静脈血栓塞栓症の一例

A Case Of Venous Thromboembolism With Cord-like Thrombus In The Right Atrium

伊藤 誠, 永井 知雄, 田畑 博嗣, 高瀬 嘉之, 大海 延也, 長畑 公宣, 竹村 明子, 小口 徳之

Makoto ITO, Tomoo NAGAI, Hiroshi TABATA, Yoshiyuki TAKASE, Nobuya DAIKAI, Hironobu NAGAHATA, Akiko TAKEMURA, Noriyuki KOGUCHI

1自衛隊中央病院診療技術部臨床検査課, 2自衛隊中央病院循環器内科

1Medical Technology Department, JSDF Central Hospital, 2Cardiology, JSDF Central Hospital

キーワード :

【症例】
54歳男性.
【現病歴】
20xx年1月9日,運動中に息切れおよび胸部違和感を自覚.症状が増悪し,1月25日近医を受診.精査目的で翌日1月26日当院紹介受診となった.Dダイマー高値であり,下肢静脈エコー検査にて左膝下静脈に5cm長の充満血栓を認めた.経胸壁心エコー図検査(TTE)にて右心負荷所見(心室中隔の収縮期扁平化及び三尖弁逆流圧較差54 mmHg)を認め,右房内に可動性を有する4cm大の索状構造物を認めた.造影CT検査にて両肺動脈末梢に著明な血栓の充満像を認めた.
【経過】
肺動脈血栓塞栓症(Submassive pulmonary embolism)と診断し,同日緊急入院となった.当初外科的血栓除去術も考慮したが,血行動態が安定したため抗凝固療法が選択された.入院3日後のTTEにて右房内索状構造物はほぼ消失した.その後肺動脈内血栓塞栓による右心負荷の改善のため血栓溶解療法を追加したところ,右室負荷は著明に改善した.第28病日に合併症なく退院した.
【結語】
ユースタキウス弁などの右心房内正常構造物との鑑別に難渋した静脈血栓塞栓症による右房内血栓の症例を経験した.病態の把握および治療効果の評価にTTEは有用であった.