Online Journal
電子ジャーナル
IF値: 0.677(2017年)→0.966(2018年)

英文誌(2004-)

Journal of Medical Ultrasonics

一度このページでloginされますと,Springerサイト
にて英文誌のFull textを閲覧することができます.

cover

2017 - Vol.44

Vol.44 No.Supplement

一般口演 乳腺(JABTS)
検診

(S588)

カンボジア医療支援・乳癌検診プロジェクトに参加した経験

My Reflection on Participating in the Cambodian Women's Cancer Screening and Examination Project

ハーリー 弘子, 田岡 昌記, 井内 康輝

Hiroko HURLEY, Masaki TAOKA, Kouki INAI , M.D, PH.D.

1ひろしま駅前乳腺クリニック超音波検査, 2株式会社エムネス遠隔画像診断センターLOOKREC事業部, 3株式会社病理診断センター代表取締役社長, 4NPO法人総合遠隔医療支援機構理事長

1Medical Technologist, Hiroshima Ekimae Breast Clinic, 2General Manager LOOKREC Devision, MNES Inc. Teleradiology Center, 3President, pathologic Diagnostic Center Inc, 4President, Institute of Support Center of Remote Medicine

キーワード :

【はじめに】
今回,カンボジア医療支援・乳癌検診プロジェクトに参加したので報告する.
【プロジェクトの目的・経緯】
カンボジアにおいては,ポルポト政権時代に知識人の大量虐殺がおこり,その後遺症として医師などの医療従事者が現在も不足している.一方で感染症,癌などの疾患に対する予防・早期発見および治療も保健上の大きな課題となっている.広島南ロータリークラブ(広島南RC)は2009年より同国で小児の歯科検診などの医療支援を行ってきた.2011年にカンボジア保健省から広島南RCへ同国における女性の癌の代表である乳癌を対象とした検診を立ち上げてほしいとの要望があり,同国で検診を行い,また医師・看護士の教育・研修を合わせて行うことにより,近い将来カンボジア自身の手で検診が実施できるようになることを目指し,息の長い支援を目標としてチームを結成して支援を行う.
【プロジェクトの内容】
2014年3月 カンポットにて検診・研修
検診人数 190人 うち乳癌あるいは乳癌の疑いのある人数 5人
2014年12月 カンポンチャムにて検診
検診人数 250人 うち乳癌あるいは乳癌の疑いのある人数 6人.
2015年5月 カンボジア医師団 来広 研修
2015年11月 カンポンチャムにてフォローアップ検診
現地医師による超音波検診の指導
2016年5月 プノンペンでクリニック開院手伝い
現在はクラウドを利用し,遠隔画像診断により必要な時に超音波画像診断のアドバイスを行えるようにしている.
【結語】
超音波検査で医療支援に参加するという貴重な経験をした.
カンボジアでは乳癌検診においては国民の意識もこれからの国であるが,同じアジアの国で高濃度乳腺の女性も多いことが予想され,将来,現地医師による乳房超音波検診が行えるよう息の長い支援が重要であると考える.