Online Journal
電子ジャーナル
IF値: 1.878(2021年)→1.8(2022年)

英文誌(2004-)

Journal of Medical Ultrasonics

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2017 - Vol.44

Vol.44 No.Supplement

特別プログラム 泌尿器科
パネルディスカッション 泌尿器科 各領域のトップランナーと共に泌尿器科領域の発展を考える~新技術の泌尿器科領域での応用~

(S387)

腎泌尿器領域に体外式超音波エラストグラフィは有用か?

Can extracorporeal ultrasound elastography be useful in the kidney and urology field?

野竹 文章, 佐久間 敦子, 藤原 邦夫, 河上 悦子, 永吉 眞智子, 新田 忠弘, 相澤 卓, 小山 正晴

Fumiaki NOTAKE, Atuko SAKUMA, Kunio FUJIWARA, Etuko KAWAKAMI, Machiko NAGAYOSHI, Tadahiro NITTA, Taku AIZAWA, Masaharu KOYAMA

1東京医科大学八王子医療センター中央検査部, 2東京医科大学八王子医療センター放射線部, 3東京医科大学八王子医療センター泌尿器科

1Department of Clinical Laboratory, TOKYO MEDICAL UNIVERSITY HACHIOJI MEDICAL CENTER, 2Department of Radiology, TOKYO MEDICAL UNIVERSITY HACHIOJI MEDICAL CENTER, 3Department of Urology, TOKYO MEDICAL UNIVERSITY HACHIOJI MEDICAL CENTER

キーワード :

体外式超音波エラストグラフィは,組織の硬さの差を簡便かつ迅速に知ることができ,日常検査として普及している検査法である.特に乳腺領域では有用性が認められた検査法の一つである.また,頭頸部領域では甲状腺や唾液腺の疾患,リンパ節転移の鑑別などにも適応が検討されている.
一方で,腎泌尿器領域での臨床研究は少ないようである.その要因としては,対象臓器が深部に存在する事や呼吸による移動性などがエラストグラフィの施行を難しくしているのではないかと推察できる.では,体外式超音波エラストグラフィは腎泌尿器領域での診断に応用できないのか,そうとは一概には言い切れないと考える.実際に腎,膀胱,前立腺に対してストレインエラストグラフィ,シアウェーブエラストグラフィを施行すると硬さの差を検出する事ができる.
当日は症例も交えて画像を供覧できればと考える.そして,臨床で使用するには課題も多いと思われるが,今後の研究に期待したい.今回はその一助となれば幸いである.