Online Journal
電子ジャーナル
IF値: 0.677(2017年)→0.966(2018年)

英文誌(2004-)

Journal of Medical Ultrasonics

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2017 - Vol.44

Vol.44 No.Supplement

特別プログラム 泌尿器科
シンポジウム 泌尿器科 前立腺癌治療の超音波ガイダンス

(S382)

HIFUにおける超音波ガイダンス

Ultrasound image guidance for the treatment of the prostate cancer with high-intensity focused ultrasound

小路 直

Sunao SHOJI

東海大学医学部付属八王子病院泌尿器科

Department of Urology, Tokai University Hachioji Hospital

キーワード :

【目的】
限局性前立腺癌に対する高密度焦点式超音波療法(high-intensity focused ultrasound, HIFU)における超音波ガイダンスの意義について,癌局所療法(focal therapy)を実施した症例を用いて考察すること.
【対象】
血清PSA値が20ng/ml以下で,BioJet®を用いたMRI-TRUS融合画像ガイド下生検により癌局在診断が行われた症例のうち,初回治療として,HIFUを用いた癌局所療法を施行した症例.
【方法】
治療には,Sonablate®500(SonaCare Medical, Indianapolis, IN, USA)を使用し,MRI-TRUS融合画像ガイド下生検による癌局在診断に基づき,治療計画時の経直腸的超音波画像上で尿道,transition zone,peripheral zoneをメルクマールにした癌局在区域を治療領域とした.治療中のモニタリングには,経直腸的超音波画像上のポップコーン現象,およびTCM(tissue change monitoring)システムを用い,HIFUによる組織変化を評価し,照射エネルギーを適宜調節した.治療効果は,術後造影MRIおよび血清PSA値の測定により評価した.
【結果】
対象は15症例.年齢中央値は67歳,PSA中央値は7.8ng/ml,Gleason scoreは3+3が9例,3+4が4例,4+3が2例,低リスク群は9例,中リスク群が6例であった.治療時間中央値は32分間であった.治療区域の血流は,造影MRIにより消失が確認され,血流の残存は認められなかった.治療後,13例(87%)が24時間以内にFoleyカテーテルが抜去可能であった.治療後3カ月目(n=10)の血清PSA値中央値は,1.2ng/mlまで低下した.
【考察】
限局性前立腺癌に対するHIFUを用いた癌局在区域局所療法は,経直腸的超音波画像をガイダンスとして用いることで,標的を正確に,有効に治療できる可能性が示唆された.