Online Journal
電子ジャーナル
IF値: 0.677(2017年)→0.966(2018年)

英文誌(2004-)

Journal of Medical Ultrasonics

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2017 - Vol.44

Vol.44 No.Supplement

特別プログラム 産婦人科
パネルディスカッション 産婦人科2 周産期領域における超音波ドプラ法の意義

(S312)

Dual-gate Doppler法による胎児心機能評価

Dual-gate Doppler method for fetal cardiac function

中田 雅彦, 鷹野 真由実, 長崎 澄人, 梅村 なほみ, 上山 怜

Masahiko NAKATA, Mayumi TAKANO, Sumito NAGASAKI, Nahomi UMEMURA, Rei UEYAMA

1東邦大学医療センター大森病院産婦人科, 2東邦大学大学院医学研究科産科婦人科学

1Obstetrics and Gynecology, Toho University Omori Medical Center, 2Obstetrics and Gynecology, Toho University Graduate school of Medicine

キーワード :

Dual-gate Doppler(以下DD)法は,2つのregion-of-interest(ROI)を設定し,交互にDoppler法を行うことで,同時に2カ所の血流波形を解析できるという利点がある.
また,DD法におけるROIでの波形検出は,pulsed Doppler法とtissue Doppler法のいずれも選択できるため,2種の組み合わせで3通りの測定方法が可能である.
2つのROIが設定できることの利点としては,心周期の同一時相での測定が可能となることが挙げられる.Tei indexやE/E’といった二つのROIから得られる情報をsingle-gate Dopplerで行った場合,各心周期ではわずかに時間軸の変化が生じること,各心周期における収縮能・拡張能に変化が生じることのいずれの可能性からも必ずしも“正確な測定”とは言えないという問題点があった.
胎児心におけるDD法の臨床応用としては,まず胎児不整脈の診断における利便性が挙げられる.SVC-AAo法など単一のROIによる二つの波形の検出が不要なため,動脈波形と静脈波形が明瞭に区別されることで,不整脈の診断が容易となった.心収縮脳や拡張能の評価では,Tei index測定における三尖弁と肺動脈弁の位置的な問題を解消し,E/E’の測定では,pulsed Doppler法とtissue Doppler法の波形が同時に得られるという利点がある.
本企画では,こららの点におけるDD法の利点と今後の展望について概説する.