Online Journal
電子ジャーナル
IF値: 0.677(2017年)→0.966(2018年)

英文誌(2004-)

Journal of Medical Ultrasonics

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2017 - Vol.44

Vol.44 No.Supplement

特別プログラム 消化器
ワークショップ 消化器1 肝臓 肝腫瘤に対する穿刺・治療の進歩

(S259)

RFAにおける3D-GPSマーカーの有用性

Usefulness of 3D-GPS marker for RFA

田中 弘教, 菊地 珠希, 井上 祐真, 川端 一美, 宮本 勇人, 内橋 孝史, 李 兆亮, 杉田 光司, 宮崎 純一, 阿部 孝

Hironori TANAKA, Tamaki KIKUCHI, Yuma INOUE, Kazumi KAWABATA, Hayato MIYAMOTO, Takashi UCHIHASHI, Zhaoliang LI, Koji SUGITA, Junichi MIYAZAKI, Takasi ABE

宝塚市立病院消化器内科

Department of Gastroenterology and Hepatology, Takarazuka manucipal hospital

キーワード :

【背景】
3D-GPSマーカーは2015年12月から使用可能となったLOGIQ-E9 with XD clear 2.0の新機能であり,任意の部位あるいはRFA針先に合わせた球体/楕円体の,大きさ・形態(長径と短径)・色調・安全域などを簡便に設定可能となった.RFA治療中はバブルにより元結節が不明瞭となるため,精度の高い治療には,結節位置を治療後も精度よく把握できることが望まれる.これまでRFA治療前に結節部位をマークするためには,結節のvolume dataを取得後,6断面をトレースすることで立体的な位置情報(3D腫瘍マーカー)を表示させるか,以前よりの1点を示すのみのGPSマーカーを複数個使用するしか方法がなかった.しかし3D腫瘍マーカーの取得には手間を要すことがあり,描出困難部位では精度が低下する.複数の点GPSマーカーでは直感的に結節を認識することが容易ではないという問題もある.そこで,当院の3D-GPSマーカー使用例から,その有用性および欠点を検討した.
【方法】
当院で3D-GPSマーカーの使用を開始した2016年4月~11月の8カ月にRFAを施行した40症例(男性26例/女性14例,平均年齢75.7歳,肝細胞癌36例/転移性肝癌4例)を対象とした.検討項目は使用症例,3D-GPSマーカー種類(針先マーカー/位置マーカー),効果(有効/無効)等とした.
【結果】
40症例51結節(平均腫瘍径20.5mm)のうち,3D腫瘍マーカーは13例,3D -GPSマーカーは27例で使用していた.治療予測範囲推定目的の針先連動3D-GPSマーカーは電極長や針の種類(展開針および単針)に合わせてあらかじめ登録しておくことで簡便に使用可能となった.この針先連動3D-GPSマーカーは,3D腫瘍マーカーと組み合わせて使用することで,高精度の焼灼範囲推定が容易となったが,剛性の弱い単針のRFA針では,歪みにより同期困難な症例も認めた.3D腫瘍マーカーは腫瘍径の大きい結節や,形状が類円径でないもので有用性が高かったが,US描出困難例では正確なマーカー作成困難例を認めた.腫瘍の位置マーカーとしての3D-GPSマーカーは,特に2cm未満の類円形のもので有用性を認めたが,3D腫瘍マーカーと同様に呼吸変動等による位置変位があるため,位置変位に注意しながら治療を行う必要があった.3D-GPSマーカーは表示/非表示が簡便に可能であるため,3D-GPSマーカー使用例では必要時に応じて3D-GPSマーカーを表示させることで,全例有用性を確認できた.
【考察】
Fusionを使用したRFAにおいて,3D-GPSマーカーは強力な治療支援ツールとして期待できる.