Online Journal
電子ジャーナル
IF値: 0.677(2017年)→0.966(2018年)

英文誌(2004-)

Journal of Medical Ultrasonics

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2017 - Vol.44

Vol.44 No.Supplement

特別プログラム 消化器
ワークショップ 消化器1 肝臓 肝腫瘤に対する穿刺・治療の進歩

(S257)

US-US volumeを用いたコロナ濃染域焼灼の試み

Attempt of ablation for corona enhancement region using US-US volume

今井 祐輔, 廣岡 昌史, 小泉 洋平, 徳本 良雄, 畔元 信明, 古川 慎哉, 阿部 雅則, 田中 宏明, 日浅 陽一

Yusuke IMAI, Masashi HIROOKA, Yohei KOIZUMI, Yoshio TOKUMOTO, Nobuaki AZEMOTO, Shinya HURUKAWA, Masanori ABE, Hiroaki TANAKA, Yoichi HIASA

1愛媛大学大学院消化器・内分泌・代謝内科学, 2愛媛大学附属病院総合診療サポートセンター, 3四国がんセンター消化器内科, 4愛媛大学大学院疫学・予防医学, 5愛媛大学大学院放射線医学

1Depatment of Gastroenterology and Metabology, Ehime University Graduate School of Medecine, 2Total Medical Support Center, Ehime University Hospital, 3Depatment of Gastroenterology, Shikoku Cancer Center, 4Department of Epidermiology and Preventive Medicine, Ehime University Graduate School of Medecine, 5Department of Radiology, Ehime University Graduate School of Medecine

キーワード :

【背景・目的】
CTHAの後期相で描出されるコロナ濃染は肝細胞癌におけるドレナージ領域であり経門脈的肝内転移のfirst passである.RFAの際にはこの領域を含めて焼灼を行うことが局所制御を向上させる上で重要である.しかしRFAを行う際に超音波画像上にはコロナ濃染は表示されないため従来の方法でこの領域を焼灼することは困難である.演者らはUS-US volumeを使用し穿刺時に超音波画面上にコロナ濃染を表示させ,焼灼後のB mode像をfusionさせることでコロナ濃染を含めた焼灼を試みている.今回US-US volumeにてドレナージ領域を焼灼した症例の治療成績と有害事象を検討した.
【対象・方法】
初発肝細胞癌11例,11結節を対象とした.血管造影施行時に亜区域枝を選択し,経動脈的にソナゾイド0.1mLと生食9.9mlを混和したものを投与し造影超音波検査を行った.使用装置はLOGIQ E9.C1-6プローブ使用.投与直後は腫瘍の最大面にてコロナサインを経時的に描出した.投与30秒後以降に造影超音波検査にてコロナサインが描出されている領域を含めた範囲で,磁場発生装置内でスウィープスキャンを行いvolume dataを取得した.後日RFAを施行する際に位置合わせを行いRFA時のエコー画像と血管造影時のエコー画像を同期させた.血管造影時に超音波画面上に描出されたコロナ領域をレンダリングし焼灼目的域を明示させた.RFAはバイポーラ電極を用いて焼灼後の高エコー領域がマーキングしたコロナ濃染域をカバーするように焼灼した.腫瘍径,Coronaの長径,焼灼容積,治療後のALT,Child-Pugh scoreなどを評価した.
【結果】
腫瘍径は22.4±6.6mm,corona長径は25.3±7.3mm,焼灼容積は89.1±38.3cm3であった.いずれも焼灼範囲のマージンは充分でコロナ領域を焼灼し得た.治療後の観察期間は350.6±49.0日でいずれも再発は見られなかった.また,治療後のALT上昇,Child-Pugh scoreの変動はいずれも一過性のものであった.
【結論】
US-US volumeを用いたコロナ濃染域焼灼はRFAの治療効果を高める有用な方法になりうると思われた.