Online Journal
電子ジャーナル
IF値: 1.878(2021年)→1.8(2022年)

英文誌(2004-)

Journal of Medical Ultrasonics

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2017 - Vol.44

Vol.44 No.Supplement

特別プログラム 循環器
シンポジウム 循環器6 心エコー技術のcutting edge Integrated imaging時代における心エコー

(S215)

心不全診療にいかす3次元心エコーの最先端

Cutting Edge of Three Dimensional Echocardiography in Heart Failure

石津 智子

Tomoko ISHIZU

筑波大学臨床検査医学

Department of Clinical Laboratory Medicine, University of Tsukuba

キーワード :

近年,3次元心エコー図の画質が向上し心形態が精細に把握できるようになった.視覚的な理解とともに,これまでよりも定量性が改善し,心腔容積,房室弁逆流の定量評価の第一選択は2次元心エコー図から3次元心エコー図に取って代わろうとしている.
特に心不全の非薬物治療において,心臓MR, CTと相互補完的に心エコー図を用いるアプローチが注目されている.我々は成人先天性心疾患のフォンタン術後心不全例における心外膜からの多点ペーシングによる心臓再同期療法の至適ペーシング位置の決定に,CTと心臓スペックルトラッキング法による同期不全診断とをフュージョン画像を用いた.本シンポジウムの発表では,この試みを提示するとともに,房室弁機能の動的評価,3次元エコーによる逆流弁口面積評価,下大静脈3次元形態評価による右房圧推定について実例を紹介し,心不全診療にいかす3次元心エコーの最先端を示したい.