英文誌(2004-)
特別プログラム 循環器
シンポジウム 循環器5 負荷心エコーの積極活用(虚血以外)
(S211)
心筋症(DCM,HCM)における運動負荷心エコーの積極的活用
Role of exercise echocardiography for cardiomyopathy
出雲 昌樹
Masaki IZUMO
聖マリアンナ医科大学循環器内科
Cardiology, St. Marianna University School of Medicine
キーワード :
心不全の診断及び治療効果判定における心エコーは安静時だけの評価で十分であろうか?労作性狭心症の診断に安静時心電図では不十分であるのと同様,労作時息切れを訴える心不全患者に対し,負荷をかけることにより症状や血行動態の悪化が顕在化する.特に肥大型心筋症(HCM)において運動負荷心エコーはヨーロッパ心臓病学会ガイドラインにおいてクラスⅠに推奨された検査である.しかしながら本邦においては保険償還されていなかったという経緯もあるが,心筋症を初めとした非虚血性心疾患に対する運動負荷心エコーの普及が十分ではない.今回,心筋症診断において運動負荷心エコーをどのように臨床活用していくのかについて,実症例を提示しながら皆様と考えていきたい.