Online Journal
電子ジャーナル
IF値: 0.966(2018年)→0.898(2019年)

英文誌(2004-)

Journal of Medical Ultrasonics

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2016 - Vol.43

Vol.43 No.Supplement

一般ポスター
血管

(S860)

心窩部痛を契機に診断しえた下大静脈原発平滑筋肉腫の一例

An example of inferior vena cava origin leiomyosarcoma which we were able to diagnose with epigastric pain

久山 祥子1, 大畑 早苗1, 吉田 辰夫1, 山崎 その子1, 大下 依里子1, 岩永 大1, 藤田 雅史2, 神田 貴史2, 上松 正朗2

Shoko KUYAMA1, Sanae OOHATA1, Tatsuo YOSHIDA1, Sonoko YAMAZAKI1, Eriko OOSHITA1, Dai IWANAGA1, Masashi FUJITA2, Takashi KANDA2, Masaaki UEMATSU2

1独立行政法人労働者健康福祉機構関西労災病院中央検査部, 2独立行政法人労働者健康福祉機構関西労災病院循環器内科

1Center Clinical Examination, Kansai Rosai Hospital, 2Cardiovascular Internal Medicine, Kansai Rosai Hospital

キーワード :

37歳 女性.心窩部痛および右季肋部,背部痛を認めたため,当院消化器内科を受診した.入院時の理学的所見に明らかな異常所見は認めなかった.
腹部超音波検査にて下大静脈内に充実性病変(103×39×50mm,均一性)を検出し,同病変は肝静脈合流付近から左右腎静脈まで波及しており,血栓もしくは腫瘍を疑った.左右腎臓に明らかな異常所見は認めなかった.また,心臓超音波検査では明らかな異常は認めなかった.
造影CT,PET CT検査では右腎門部で静脈の背側に15mm大の早期から造影される腫瘤を認め,下大静脈内に存在した病変は右腎から進展する腫瘍塞栓を疑った.腎臓に明らかな腫瘍性病変は認めなかった.
診断および病態改善目的に第40病日に腫瘍摘出術(右腎摘出,肝部肝下部,下大静脈切除,人工血管置換術)を施行した.病理診断の結果,免疫染色から平滑筋肉腫と診断した.右腎静脈内腔は保たれており右腎静脈原発の可能性は否定的であった.右腎静脈から下大静脈への合流部の一部が破たんして周囲結合組織への腫瘍が浸潤していたことから同部位付近の下大静脈原発の可能性が高いと考えられた.今回下大静脈原発と考えられる平滑筋肉腫の稀有な一例を経験したため報告する.