Online Journal
電子ジャーナル
IF値: 1.878(2021年)→1.8(2022年)

英文誌(2004-)

Journal of Medical Ultrasonics

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2016 - Vol.43

Vol.43 No.Supplement

一般ポスター
消化器 その他③

(S822)

術前にBモードエコーにて胆嚢機能不全を診断し得た2例

2 Cases of successful diagnosis of gallbladder dyskinesia

内田 信治1, 中山 剛一1, 緒方 裕1, 内田 政史2, 加藤 真里3, 水島 靖子3, 赤木 由人1

Shinji UCHIDA1, Goiti NAKAYAMA1, Yutaka OGATA1, Masafumi UCHIDA2, Mari KATO3, Yasuko MIZUSHIMA3, Yosito AKAGI1

1久留米大学外科, 2久留米大学医療センター放射線科, 3久留米大学医療センター生理検査室

1Department of Surgery, Kurume University School of Medicine, 2Department of Radiology, Kurume University Medical Center, 3Physiological Laboratory, Kurume University Medical Center

キーワード :

1例は58歳女性近医で逆流性食道炎と診断され加療を受けるも右季肋部痛が残り当院紹介.当院の術前エコーにてカロリーメイト摂取による経時的胆嚢ボリューム測定により胆嚢収縮動態を測定した.20分後は約90%,60分後は80%であった.胆嚢機能不全と診断し腹腔鏡下胆嚢摘出術及び肝嚢胞開窓術施行し術後症状は改善した.
2例目は全身66歳女性,倦怠感と微熱,背部痛にて当院受診.8年前に胆嚢炎の既往があり同様の痛みの再発であった.1例目と同様にBモードエ約ーにて経時的胆嚢ボリュームを測定した.20分後は約80%,60分後は約70%であった.無機能胆嚢は臨床ではしばしば無石胆嚢炎として手術の適応となることが多い.今回我々は簡便なBモードエコー検査により無機能胆嚢と診断し加療をおこなった2例を経験した.