Online Journal
電子ジャーナル
IF値: 0.966(2018年)→0.898(2019年)

英文誌(2004-)

Journal of Medical Ultrasonics

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2016 - Vol.43

Vol.43 No.Supplement

一般口演
消化器 診断・血流

(S669)

血流表示法と3Dイメージの意義

Meaning of a blood-flow display with 3D image

小川 眞広, 渡邊 幸信, 林田 まり子, 高橋 利実, 阿部 真久, 松本 直樹, 山本 敏樹, 矢嶋 真弓, 星野 京子, 森山 光彦

Masahiro OGAWA, Yukinobu WATANABE, Mariko HAYASHIDA, Toshimi TAKAHASHI, Masahisa ABE, Naoki MATSUMOTO, Toshiki YAMAMOTO, Mayumi YAZIMA, Kyouko HOSHINO, Mitsuhiko MORIYAMA

日本大学病院消化器内科

Gastroenterology, Nihon University Hospital

キーワード :

【目的】
近年装置の改良により各装置で血流表示法の血流感度が上昇している.また装置内蔵のPCの高速化に伴いにより各社Volume dataが扱えるようになってきている.3D Imageにはマニュアル,専用プローブを用いる,磁気センサーを用いる手法の3通りが考えられるが,今回我々は簡便に作成出来る専用プローブ以外の3D表示を試みその意義を検討した.
【対象】
当院で超音波検査が施行され臨床的に診断が下されているびまん性肝疾患,肝腫瘍性疾患である.
【方法】
使用装置:GEヘルスケア社製LOGIQE9,S8,B-Flow mode cine capture, 東芝メディカルシステムズ社製APLIO500,Superb Microvascular Imaging(SMI)mode
【結果】
同方向の加算画像のみでは必要ないが,角度を変更する場合にはマニュアル式では振り幅の距離方向を調整する必要があった.また,血流感度の上昇を認めこれまでより微細血流の変化の検討が可能であることが予測された.血流解析においては血流の有無のみを評価するわけではないので特に血管構築の評価法には3D表示が有効であると考えられた.3D表示は客観的に評価が可能であり検者間の差を埋めるためにも有用であると考えられた.またpost processで行うことは視点を変えた考察が可能となり二重読影の意味合いも含まれることが予測された.さらにColor modeの3D表示は,sonazoid®を用いた造影超音波検査でも使用可能であり,これによりさらに血流感度を上昇させた血管構築の表現も可能であった.
【考察】
各断面において血流感度が上昇しており感度優先に調整をした場合必然的にアーチファクトの増加も認め,加算画像が中心となる3D modeにおいてはこの信号が邪魔になることが多く,撮影の際に若干感度を落とす必要があった.クラッタノイズなどの明らかなアーチファクトと思われる画像は3D処理の段階で削除可能となるなど画像取得後の条件の取捨選択が可能になると表現方法が豊になり使用法が拡大されると考えられた.また,現在は各装置による表現方法や調節法の差があるため今後表現方法の統一などが図れればさらに有効な手法になると考えられた.
【結論】
血流表示の3D表示は有用であること考えられた.各画像診断でVolume Imageが標準化する中で超音波診断においてももっと簡便に表示が出来るようになることを希望する.