Online Journal
電子ジャーナル
IF値: 0.677(2017年)→0.966(2018年)

英文誌(2004-)

Journal of Medical Ultrasonics

一度このページでloginされますと,Springerサイト
にて英文誌のFull textを閲覧することができます.

cover

2016 - Vol.43

Vol.43 No.Supplement

一般口演
消化器 肝腫瘍:治療①

(S645)

肝癌に対するラジオ波治療支援における新規US-US fusion imageの有用性

Novel US-US fusion image as a useful tool for radiofrequency ablation of hepatocellular carcinoma

吉益 悠, 小林 功幸, 杉本 勝俊, 笠井 美孝, 竹内 啓人, 小川 紗織, 小島 真弓, 佐野 隆友, 森安 史典

Yu YOSHIMASU, Yoshiyuki KOBAYASHI, Katsutoshi SUGIMOTO, Yoshitaka KASAI, Hirohito TAKEUCHI, Saori OGAWA, Mayumi KOJIMA, Takatomo SANO, Fuminori MORIYASU

東京医科大学消化器内科

Department of Gastroenterology and Hepatology, Tokyo Medical University

キーワード :

【目的】
肝癌に対するラジオ波治療支援におけるUS-US fusion imageの有用性は従来より報告されているが,その煩雑性などにより十分に普及していないのが現状である.今回我々は,従来のUS-US fusion image(以下US-US)とセンサー内臓の新規US/US fusion image(以下new US-US)とを比較し,その有用性を確認したので報告する.
【対象と方法】
肝細胞癌10症例10結節を対象とし,USガイド下にRFAを施行し,1)穿刺,2)US-US fusionの設定,3)焼灼のモニタリング,4)効果判定の有用性について評価した.RFAはCool-tip RF systemあるいはCelon POWERを用いた.US使用機種はnew US-USでは3D GPS markerを有するLOGIQ E9 XD clear 2.0あるいはLOGIQ S8(C2-7-Dマイクロコンベックスプローブ使用),US-USではLOGIQ E9(3-CRF-Dマイクロコンベックスプローブ使用)(GE Healthcare社)で,マイクロコンベックスプローブガイド下に穿刺した.焼灼中および治療効果判定時はReference sensor機能(OmniTRAXブラケット,V-Navバーチャルトラッカーセンサー)を用いて,治療前と治療中あるいは治療後のUS-US fusion imageを2画面表示した.new US-USではGPS markerを用いた仮想のsafety margin(5-10mm)を設定し,モニタリングしながら焼灼を行った.またLOGIQ E9 XD clear 2.0ではセンサー内臓のマイクロコンベックスプローブで治療を行った.
【結果】
1)結節の穿刺:センサー内臓のマイクロコンベックスプローブはUS-USに比し,センサーケーブルとセンサーアタッチメントが不要なため,プローブの操作性と結節へのターゲッティングは良好であった.
2)US-US fusionの設定:new US-USではセンサーケーブルとアタッチメントの接続が不要である.また3D GPS marker(球,楕円体)により,治療前の結節およびそのsafety marginを立体マーカーとして容易に表示可能である.一方,US-USではpoint markerであるため,結節のトレース(6断面)に時間を要する.なお,結節の描出不良例においてはsonazoid®造影USによるKupffer imageのvolume dataを取得して評価した.
3)ラジオ波焼灼:US-US fusion image下に結節およびsafety marginをリアルタイムに表示することにより,術中に結節が不明瞭化したり,microbubbleが発生した後においても,焼灼不良域の確認が可能であった.またReference sensor機能を使用することで,患者の体位が変わった場合や術後においても評価可能であった.
4)治療効果判定:US-US,new US-USともに治療後のマイクロバブルの発生により結節が完全に不明瞭化した場合においても,焼灼範囲の評価に有用であった.new US-USではさらにsafety marginの表示により,焼灼不良例における追加治療のガイドとして有用であった.
【結論】
センサー内臓のマイクロコンベックスプローブを用いた新規US/US fusion imageは比較的簡便に操作可能であり,ラジオ波焼灼中のモニタリングおよび効果判定,焼灼不良例における追加治療のガイドとして有用であった.