Online Journal
電子ジャーナル
IF値: 0.677(2017年)→0.966(2018年)

英文誌(2004-)

Journal of Medical Ultrasonics

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2016 - Vol.43

Vol.43 No.Supplement

一般口演
消化器 エラストグラフィ・他

(S642)

測定部位と呼吸の程度による検査者間での肝エラスト値のばらつきについて

For variation of liver elastography values between the examiner by the extent of the measurement site and breathing

高田 彩永1, 乙部 克彦1, 橋ノ口 信一1, 日比 敏男1, 今吉 由美1, 安田 慈1, 片岡 咲1, 熊田 卓2, 豊田 秀徳2, 多田 俊史2

Ayae TAKADA1, Katsuhiko OTOBE1, Shinichi HASHINOKUCHI1, Toshio HIBI1, Yumi IMAYOSHI1, Shigeru YASUDA1, Saki KATAOKA1, Takashi KUMADA2, Hidenori TOYODA2, Toshifumi TADA2

1大垣市民病院診療検査科形態診断室, 2大垣市民病院消化器内科

1Department of Clinical Reserch, Ogaki Municipal Hospital, 2Department of Gastroenterology, Ogaki Municipal Hospital

キーワード :

【目的】
当院ではShearWaveを用いたルーチンの肝臓エラスト測定を数人の検査者で行っている.毎回検査者が異なっているが,個々の数値の再現性に関して不明確であった.今回我々は,測定領域や吸気量の違いよる検査者間差について検討したので報告する.
【対象】
肝機能に明らかな異常が見られない健常ボランティア8名を対象とした.男女比は3名:5名.
【方法】
使用超音波装置Aixplorer(ShearWave Elastography)にて測定した.検査者は4名,各々の超音波検査歴は検者A:8年,B:6年,C:4年,D:3年である.測定箇所はS5・S6の二ヵ所とし,プローブを置く位置に印をつけ固定した.呼吸操作はそのまま息止め,もしくはやや吸気(以下,安静時)と最大吸気時の2パターン行った.各条件で5回測定し変動係数(CV)を用い,測定領域,呼吸による検査者間のばらつきを検討した.
【検定方法】
Shapiro-Wilk検定で正規性の有無を確認し,正規性の無かったものについては対数変換を行った.検査者・被検者の組み合わせに対しCVを算出し,一元配置分散分析法および多重比較としてTukeyの方法にて検定した.
【結果】
S5安静時,S5最大吸気時,S6安静時では検査者間に有意差を認めなかった.一方,S6最大吸気時では,p<0.05で検査者A-B間,A-D間に,p<0.01で検査者A-B間に有意差を認めた.
【考察】
肝硬度測定の際,検査者間での値のばらつきはS6領域の最大吸気時に生じた.この理由として,肝実質の描出範囲が狭くなりガスの影響が大きくなるため,測定部位に安定して色が載らないからと考えられる.
【結語】
領域や吸気量によらず,肝実質が広範囲に描出される位置と呼吸量でのエラスト施行が望ましいと考える.