Online Journal
電子ジャーナル
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英文誌(2004-)

Journal of Medical Ultrasonics

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2016 - Vol.43

Vol.43 No.Supplement

一般口演
消化器 脂肪肝

(S620)

画像解析ソフトを用いた肝脂肪化の評価

Image analyzing software for the evaluation of fatty change of the liver

熊川 まり子1, 松本 直樹1, 渡邊 幸信1, 高安 賢太郎1, 平山 みどり1, 三浦 隆生1, 中河原 浩史1, 小川 眞広1, 森山 光彦1, 小泉 憲裕2

Mariko KUMAGAWA1, Naoki MATSUMOTO1, Yukinobu WATANABE1, Kentaro TAKAYASU1, Midori HIRAYAMA1, Takao MIURA1, Hirosshi NAKAGAWARA1, Masahiro OGAWA1, Mitsuhiko MORIYAMA1, Norihiro KOIZUMI2

1日本大学医学部消化器肝臓内科, 2電気通信大学知能機械工学専攻

1Department of Gastroenterology and Hepatology, Nihon University School of Medicine, 2Department of Mechanical Engineering and Intelligent Systems, The University of Electro-Communications

キーワード :

【目的】
びまん性肝疾患の画像解析による組織性状診断には,以前よりテクスチャ解析が使用されている.しかしながら,テクスチャ解析を応用した技術では肝線維化診断の精度が高いとはいえない.今回,テクスチャ解析を用いて,びまん性肝疾患における肝脂肪化を評価しうるか検討した.
【方法】
対象は2014年8月から2015年11月までに当院で肝切除または肝生検を施行し,その病理所見内に肝脂肪化の割合が明記された25名.術前または生検前にリニアプローブを用いて,depthを6cmに設定し,右肋間から肝右葉を撮影した.使用装置はLOGIQ S8(GEヘルスケアジャパン).撮影した画像中の肝の領域のみをトリミングし(大きな血管などがある場合にはその領域を除外),画像解析ソフトPopImagingを用いて画像解析を施行した(添付画像).PopImagingはヒストグラム解析,スペクトル解析,テクスチャ解析,フラクタル解析,粒子解析が簡単な操作で施行できるフリーソフトであり,今回はこのうち,テクスチャ解析を用いた.テクスチャ解析は空間濃度レベル分析法,濃度レベル差分析法,濃度ヒストグラム法の3つに分類され,隣り合うセルの画素値の差やバラつきなどの画像の特徴を複数の値で数量化することが可能である.テクスチャ解析のうち濃度ヒストグラム法では選択領域の平均濃度値に加え,そのヒストグラムの分散,歪度,尖度が数値化できる.これらの解析結果と①病理の肝脂肪化の割合,②新犬山分類の線維化の程度,③Fibroscanの結果,④皮下組織の厚さの間に相関があるかを検討した.
【結果】
①〜④のいずれも,空間濃度レベル分析法と濃度レベル差分析法で数量化される10個の特徴値との間には相関を認めなかった.濃度ヒストグラム法の分散の数値と①病理の肝脂肪化の割合の間に相関を認めた(r=0.451,P=0.0261).
【結語】
画像解析ソフトを用いて数量的な肝脂肪化の評価を試みた.