Online Journal
電子ジャーナル
IF値: 1.878(2021年)→1.8(2022年)

英文誌(2004-)

Journal of Medical Ultrasonics

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2016 - Vol.43

Vol.43 No.Supplement

Keynote Lecture
Keynote Lecture 14 腎・泌尿器 Keynote Lecture 14 腎・泌尿器

(S515)

腎・泌尿器臓器血流イメージング

Vascular imaging of urological organ

山本 徳則

Tokunori YAMAMOTO

名古屋大学泌尿器科

Urology, University of Nagoya

キーワード :

泌尿器科臓器は症状が出現し難い上部尿路(腎臓)と一方症状が出現し易い下部尿路(前立腺)に分かれるが,共に臓器血流は豊富である.泌尿器科臓器は毛細血管レベルの微小循環で栄養されており,あらゆる疾患の原因またはその結果として深く関わっている.我々は,生体顕微鏡を世界に先駆けて開発し,泌尿器科疾患を毛細血管レベルの微小循環を直接リアルタイムで赤血球をマーカーとしてプラズマポケットを利用した時空間画像処理法を考案し,毛細血管メージングを行っている.しかしながら,生体顕微鏡を用いる検査は臓器表面を直視下に微小循環にアクセスしなければならないために臨床の広く普及することは困難である.近年造影超音波検査,CTそしてMRIの進歩によりその臓器血流評価を行うことで,血管イメージングにより腫瘍の鑑別や機能評価を行うことが可能になってきた.今回の報告は,泌尿器科臓器(腎臓,前立腺)血流の腫瘍イメージングと機能について,造影超音波検査を用いた臨床研究について,癌診断,移植腎機能評価そして脂肪幹細胞臨床研究における局所血流評価の試みについて報告する.