Online Journal
電子ジャーナル
IF値: 0.966(2018年)→0.898(2019年)

英文誌(2004-)

Journal of Medical Ultrasonics

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2016 - Vol.43

Vol.43 No.Supplement

特別プログラム 甲状腺
パネルディスカッション 甲状腺(JSUM・JABTS共同企画) 小児の甲状腺超音波検診

(S431)

小児甲状腺超音波所見に特徴はあるか?

Is there any characteristic findings in thyroid ultrasound of the pediatric?

國井 葉1, 天野 高志2

Yo KUNII1, Takashi AMANO2

1伊藤病院内科, 2伊藤病院診療技術部臨床検査室

1Internal Medicine, Ito Hospital, 2Department of Clinical Laboratory, Ito Hospital

キーワード :

【はじめに】
福島県民健康調査における先行甲状腺検査より,小児にではコロイド嚢胞の多発と甲状腺内への迷入胸腺が特徴所見であることがわかった.年齢によっては,コロイド嚢胞は6割弱もの症例に認められる.コロイド嚢胞の甲状腺内における分布は,小児で特徴があるか,今回検討を行ってみた.
【対象・方法】
2010年1月から2010年12月までに初診で当院を受診した腺腫様甲状腺腫は6846例であり,内小児(18歳以下)は213症例であった.嚢胞を伴っている症例を抽出し,甲状腺を9分割し甲状腺内で嚢胞がもっとも多発している部分を検討した.
【結果】
対象小児の年齢は中央値15歳(範囲5-18歳),性別:男性29例,女性184例であった.この内嚢胞変化のみの症例は,213例中167例(78.4%)であった.
甲状腺を左右と峡部に3分割し,左右の甲状腺はさらに上下と背側・腹側と4分割したが,嚢胞は背側に認められることが多く,167例中135例(80.8%)であった.また,上極に認められたのは37例(22.2%)に対して,下極が130例(77.8%)と下極に有意に嚢胞を多く伴っていることがわかった.左右差は認められなかった.
また,嚢胞は小さく最大径の中央値は3.4mm(範囲0.8-34.3mm)であった.
【おわりに】
背側にあるコロイド嚢胞は小児に特徴的な所見と考えられる.また,その嚢胞は下極に集積していることが多いことがわかった.