茅野 博行¹, 土至田 勉¹, 松井 泰樹¹, 福岡 裕人¹, 横江 琢也², 安達 太郎¹, 木庭 新治¹, 小林 洋一¹

Hiroyuki KAYANO¹, Tsutomu TOSHIDA¹, Taiju MATSUI¹, Hiroto FUKUOKA¹, Takuya YOKOE², Taro ADACHI¹, Shinji KOBA¹, Youichi KOBAYASHI¹

¹昭和大学医学部内科学講座循環器内科学部門, ²昭和大学医学部内科学講座呼吸器アレルギー内科学部門

¹Department of Medicine, Division of Cardiology, School of Medicine, Showa University, ²Department of Medicine, Division of Allergology and Respiratory, School of Medicine, Showa University

キーワード :

【目的】
C-PAP治療は閉塞性睡眠時無呼吸（OSA）症例の心血管事故発症リスクを軽減させると報告されているが，左室心筋機能への影響は解明されていない．本研究の目的はOSA症例の左室機能に対するC-PAPの長期効果を検討することである．
【方法】
中等度および重症（無呼吸低呼吸指数≧15）のOSA症例（65.0±9.9歳）をC-PAP治療群（30例）と非治療群（10例）の二群に分けて，左室心筋の収縮機能（長軸，壁厚，円周方向）をSpeckle tracking image（Strain values）を用いて定量評価しOSA診断時とfollow up時（平均2.3±0.3年後）における変化を比較検討した．同時に従来の心エコー指標も同時に評価した．
【結果】
Table参照．
【結語】
CPAP治療群は非治療群に比べて左室心筋の長軸方向収縮運動を有意に改善した．またE/e値や左房径が減少するなど拡張能の改善も認められた．