森 信博¹, 天雲 千晶¹, 真嶋 允人¹, 伊藤 恵¹, 花岡 有為子¹, 金西 賢治¹, 田中 宏和¹, 石村 球², 秦 利之¹

Nobuhiro MORI¹, Chiaki TENKUMO¹, Masato MASHIMA¹, Megumi ITO¹, Uiko HANAOKA¹, Kenji KANENISHI¹, Hirokazu TANAKA¹, Mari ISHIMURA², Toshiyuki HATA¹

¹香川大学医学部母子科学講座周産期学婦人科学, ²GEヘルスケアジャパン

¹Department of perinatology and gynecology, Kagawa university school of medicine, ²GE Healthcare Japan

キーワード :

【背景】
HDliveは新しいスキンカラーと光源をあらゆる方向から当てることにより奥行き感が得られ，実際により近い像を得ることができる全く新しいsurface-rendering法である．1-3
【目的】
正常胎児の心構造の同定と先天性心奇形を4D HDlive rendering mode with STICを用いて表現すること
【対象】
妊娠28週から32週の正常胎児2例及び先天性心筋奇形（エブスタイン奇形）1例
【方法】
4D HDlive rendering mode with STICを用いて胎児の前胸壁の短径，長径をcurved array transducer（4-8.5 MHz）で25から40度の角度で10から12.5秒かけて取り込み，four-chamber viewとenface-viewを用いて観察した．
【結果】
正常胎児においては両房室弁と大血管の配列やfour-chamber viewにおける房室弁の動きならびに卵円孔のフラップを明瞭に観察することができた．エブスタイン奇形では非常に低い位置にある三尖弁と右房化した右室を解剖学的に正確で，またまるで実際に胎児の心臓を見ているかのような像を得ることができた．
【結論】
4D HDlive rendering mode with STICは産科医と小児心臓外科医に解剖学的に正確な正常及び異常な胎児心臓構造の最新の画像を提供すると思われる．
【参考文献】
1,Kagan KO, etal. Ultrasound Obstet Gynecol 2011;38:607
2,Merz E. Ultrashall Med 2012;33:211.
3,Hata T, etal. Arch Gynecol Obstet 2012;286:1431-1435