下山 寿¹, 井波 準治², 藤原 浩和², 藤原 佳子², 安居 由香², 坂森 和美², 南坂 朋子¹, 村上 智江¹, 二井 理恵¹

Hisashi SHIMOYAMA¹, Jyunji INAMI², Hirokazu FUJIWARA², Yoshiko FUJIWARA², Yuka YASUI², Kazumi SAKAMORI², Tomoko MINAMISAKA¹, Tomoe MURAKAMI¹, Rie FUTAI¹

¹市立伊丹病院循環器内科, ²市立伊丹病院医療技術部臨床検査

¹Department of Cardiology, Itami City Hospital, ²Department of Cardiovascular Echolaboratory, Itami City Hospital

キーワード :

【症例】
60歳男性
【現病歴】
発熱，腰痛にて受診．化膿性脊椎炎を指摘．合併症精査にて経胸壁心エコーを行ったところ僧帽弁前尖に疣腫を認めた．経胸壁及び経食道三次元心エコーにて評価を行った．
【検査所見】
僧帽弁前尖に10 x 6mm大の疣腫を認めた．疣腫の部位は経胸壁及び経食道三次元心エコー共に僧帽弁前尖A3と同定可能であった．
【経過】
心不全なく血行動態落ち着いていたため抗生物質投与にて経過観察．軽快退院した．
【考察】
経胸壁三次元心エコーにても経食道三次元心エコーと同様に前尖の 疣腫の描出及び部位の同定が可能であった．
【結語】
今回我々は経胸壁及び経食道三次元心エコーにて感染性心内膜炎による僧帽弁疣腫を観察した一例を経験したので報告する．