Online Journal
電子ジャーナル
IF値: 1.878(2021年)→1.8(2022年)

英文誌(2004-)

Journal of Medical Ultrasonics

一度このページでloginされますと,Springerサイト
にて英文誌のFull textを閲覧することができます.

cover

2013 - Vol.40

Vol.40 No.Supplement

特別プログラム 腎泌尿器
コントラバーシ2 <診療に活かす> 腎腫瘍診断のベストは? :US vs CT/MR

(S347)

腎腫瘍診断の超音波検査 −健常腎−

Ultrasonographic diagnosis for renal tumor

齊藤 弥穂1, 平井 都始子2

Miho SAITO1, Toshiko HIRAI2

1新生会高の原中央病院人間ドックセンター・放射線科, 2奈良県立医科大学中央内視鏡・超音波部

1Ningen Dock Center ・ Department of Radiology, Takanohara central Hospital, 2Department of Endoscopy and Ultrasound, Nara Medical University

キーワード :

臨床の場においてスクリーニングとして行われる超音波検査で腎の腫瘤性病変に遭遇することは稀ではなく,その多くを占めるのが腎細胞癌である.また検診で発見される腎細胞癌も年0.02%と高率であり,その約9割はT1以下の段階で発見される.腎腫瘤性病変の診断では腎細胞癌と他の良性腫瘤の鑑別がもっとも重要である.Bモードやカラードプラ法で典型的な所見が得られればその診断は容易であるが,USでの検出能の向上に伴い,サイズのより小さな腎腫瘤の拾い上げが可能となっているなか,典型所見が得られない場合にいかにして良性病変を除外するかが課題であるといえる.本講演ではⅠ:健常腎での腎腫瘍性病変の拾い上げ診断,Ⅱ:充実性腫瘤の鑑別診断,Ⅲ:嚢胞性腫瘤の鑑別診断,Ⅳ:造影US法の特徴と有用性,について述べ,臨床・検診におけるUSの活用の実際と有用性を提示したい.