Online Journal
電子ジャーナル
IF値: 1.878(2021年)→1.8(2022年)

英文誌(2004-)

Journal of Medical Ultrasonics

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cover

2011 - Vol.38

Vol.38 No.Supplement

ポスター
循環器:症例報告5 先天性心疾患

(S488)

リアルタイム3D心エコーにて心房中隔欠損症の右-左シャントを観察し得た一例

Detection of right-to-left shunting in a patient with atrial septal defect by contrast real time 3-dimensional ecocardiography

畠山 裕志1, 氏原 好恵1, 佐藤 千佳子1, 富田 純子2, 小野 彰範2, 新谷 憲治2

Hiroshi HATAKEYAMA1, Yoshie UJIHARA1, Chikako SATO1, Junko TOMITA2, Akinori ONO2, Kenji NIIYA2

1笠岡市立市民病院生理検査室, 2笠岡市立市民病院内科

1Department of Physical Laboratory, Kasaoka City Hospital, 2Department of Internal Medicine, Kasaoka City Hospital

キーワード :

【症例】
81歳,女性.
【主訴】
下腿浮腫.
【既往歴】
脊椎カリエス,心房中隔欠損症,大腸ポリープ.
【現病歴】
15年前に他院にてASDを指摘されていた.3日前より下腿浮腫が増強し平成22年5月20日外来受診.精査加療目的のため入院となった.
【入院後経過】
平成22年5月21日精査加療目的で入院.来院時,血圧150/90mmHgと高く後負荷増大による左-右シャントの増加に伴う右心不全と考えられた.血圧低下時の経胸壁心エコーでは心房中隔欠損孔約3cm,QP/QS=5.26,リアルタイム3D心エコーにて欠損孔2.8×2.7cm,コントラスト時に右-左シャントを認めた.リムは認めたが充分かどうかは不明だった.6月3日ASD治療目的で他院紹介.アンプラッツ適応あるとのことで転院となった.
【結語】
心房中隔欠損症にリアルタイム3D心エコーを用いて右-左シャントを観察できた症例を経験したので報告する.