黄 俊憲¹, 大野 忠明¹, 本間 博¹, 田中 貴久¹, 時田 祐吉¹, 佐藤 丞子¹, 横島 友子¹, 伊藤 恵子¹, 水野 杏一¹, 松崎 つや子²

Toshinori KOH¹, Tadaaki OHNO¹, Hiroshi HONMA¹, Takahisa TANAKA¹, Yuhkichi TOKITA¹, Shyoko SATOH¹, Tomoko YOKOSHIMA¹, Keiko ITOH¹, Kyohichi MIZUNO¹, Tsuyako MATSUZAKI²

¹日本医科大学循環器内科, ²日本医科大学付属病院生理機能センター

¹Departoment of Cardiology, Nippon Medical School, ²Laboratoy of Ultrasonography, Nippon Medical School Hospital

キーワード :

症例は66歳男性．脳梗塞により当院神経内科入院．原因検索目的で経胸壁心エコー，経食道心エコー検査を施行，僧帽弁逸脱による重度の僧帽弁閉鎖不全と大動脈弁上の索状構造物を認めた．脳梗塞加療6カ月後，僧帽弁閉鎖不全に対する弁形成術目的で再入院，僧帽弁評価目的で再度経胸壁心エコー，経食道心エコー検査を施行した．両検査で前回認められた大動脈弁上の索状構造物は塊状となり容積の増大が認められた．本症例検討で，臨床経過，画像診断所見，手術標本を踏まえてこの索状あるいは塊状構造物に対して考察，報告する．