英文誌(2004-)
ライブセッション
ライブセッション12
甲状腺結節のインターベンション
(S277)
甲状腺疾患に対する新たなInterventionの試み
New approach of therapeutic intervention for the thyroid gland
福成 信博
HUKUNARI
昭和大学横浜市北部病院外科
キーワード :
甲状腺疾患,特に結節性病変に対するInterventionとして,エタノール局注療法(PEI)がここ10年来施行されてきている.特に嚢胞性疾患と機能性結節に対する臨床的有用性が評価されているが,血流の多い充実性腫瘍や隔壁を伴った大きな嚢胞性病変に関しては1回の注入では十分な効果が得られない事も多い.その臨床成績の向上を目指して,我々は肝臓,骨,肺病変に関して多くの臨床導入が行われているラジオ波焼灼療法(RFA)を甲状腺疾患にも導入する基礎研究を開始している.その1つとして甲状腺手術中にRFAを施行し,焼灼効果,安全性,手技等に関して検討したので新たな知見を統括し述べる.
またPEIT針の改良も合わせて行い,針先が目標部を貫通することなく,Pin-pointに目的部に薬液を注入することが可能となった.
RFAと新たなPEIの併用により更に効果的なInterventionが期待されるものと思われる.