英文誌(2004-)
ライブセッション
ライブセッション12
甲状腺結節のインターベンション
(S276)
甲状腺分化癌の術後再発,転移に対するPEIT
PEIT in treating post surgical recurrence or metastasis from differentiated thyroid cancer
中駄 邦博
NAKADA
北光記念病院放射線科
キーワード :
甲状腺分化癌に対する甲状腺全摘ないし亜全摘術後に出現した転移,再発に関しては外科的切除や放射性ヨード(I-131)の大量投与が標準的治療であるが,切除が困難で,I-131の集積性の低い病巣,特に頸部リンパ節転移や一部の骨転移に対して経皮的エタノール注入(PEIT)はしばしば著効を示す.エコーないしCTガイド下で無水エタノールの注入を行うが,病巣内に均一に無水エタノールを分布させ,一報,病巣からの無水エタノールの漏出を最小限にする事が少ない合併症や副作用で最大限の効果を挙げるためのポイントと考えられる.また,ドっプラーエコーにPETっを組み合わせつ事で,腫瘍のablationの進行程度やviabilityの客観的評価が可能である.このセッションではとくにリンパ節転移のPEITによる治療について述べさせて頂く予定である.