Online Journal
電子ジャーナル
IF値: 1.878(2021年)→1.8(2022年)

英文誌(2004-)

Journal of Medical Ultrasonics

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cover

1974 - Vol.1

Vol.1 No.01

Original Article(原著)

(0018 - 0026)

機械走査による高速度超音波心臓断層法

High Speed Ultrasono-Cardiotomography by Mechanical Scanning

竹村 靖彦1, 中川 和雄1, 佐藤 茂1, 神宮 雅晴1, 西村 欣也2, 日比 範夫2, 多田 久夫2, 神戸 忠2

Yasuhiko TAKEMURA1, Kazuo NAKAGAWA1, Shigeru SATO1, Masaharu JINGU1, Kinya NISHIMURA2, Norio HIBI2, Hisao TADA2, Tadashi KANBE2

1東京芝浦電気(秩)玉川工場, 2名古屋大学医学部第三内科

1 , 2

キーワード :

 超音波心臓断層法は従来心拍同期法により行なわれてきたが,高速リアルタイム表示が必要であるとして,最近,電子スキャン法の開発が進められている。これに対し筆者らは,メカニカルな高速度走査法を開発することによって,実用と思われる装置を製作することに成功した。  走査方法は極近接法によるセクタスキャン方式であり,最大走査角度範囲80度,走査線数100本/画面,毎秒30画面の断層像を表示することが可能である。観察可能な深さは16cmで,超音波の音速と分解能(画素の粗さ),心臓各部の動きの速さなどから考え,一応妥当な仕様を与え得たと考えている。この論文では,その装置の性能面と,臨床応用結果について述べる。