Online Journal
電子ジャーナル
IF値: 0.677(2017年)→0.966(2018年)

英文誌(2004-)

Journal of Medical Ultrasonics

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2018 - Vol.45

Vol.45 No.Supplement

一般口演 乳腺
乳腺 4

(S743)

切除範囲の同定に超音波下での生検マーカー確認が有用であった一例

A case where confirmation of biopsy marker under ultrasound was useful for determination of resection range

窪田 仁美, 門傳 香織, 鈴木 佑奈, 武井 咲月, 安達 慶太, 原 由起子, 藤崎 滋, 櫻井 健一

Hitomi KUBOTA, Kaori MONDEN, Yuna SUZUKI, Satsuki TAKEI, Keita ADACHI, Yukiko HARA, Shigeru FUJUSAKI, Kenichi SAKURAI

1日本大学医学部外科学系乳腺内分泌外科分野, 2藤崎病院外科

1Division of Breast and Endocrine Surgery, Department of Surgery, Nihon University School of Medicine, 2Department of Surgery, Fujisaki Hospital

キーワード :

【緒言】
画像診断技術の向上により,昨今非浸潤性乳管癌の診断となる例が増加している.しかし微小なDCISは,一部検査のみでしか位置を確認できず,切除範囲の同定が困難となる場合も少なくない.今回, 微小な病変に対し,生検時のマーカーが有用であった一例を経験したため報告する.
【症例】
48歳女性.乳房痛を主訴に,平成18年当院を受診した.乳腺症の診断となり,以後当院外来で経過観察となっていた.平成29年に施行したマンモグラフィ(以下MMG)検査で,左MI領域に淡く不明瞭な集簇性石灰化を2ヶ所認め,精査の方針となった.超音波査(以下US)では,両側乳房に点状高エコーと嚢胞の散在を認めた.左UIの石灰化に対し,ステレオ下マンモトームを施行したところ,Ductal component of carcinoma(ER+, PgR+, HER2:1+, Ki-67 10%)の診断となった.MRIでは左AC領域に5mmの造影結節を認めるも,悪性を疑う明らかな所見は得られなかった.CTでは,明らかな遠隔転移や腋窩リンパ節の腫大を認めなかった.以上より,左乳癌TisN0M0 stage0の診断で,手術の方針となった.
マンモトーム施行時留置したマーカーをUS下で同定し,2cmのmarginをつけ左乳房部分切除術+センチネルリンパ節生検を施行した.術中迅速診断でセンチネルリンパ節転移は陰性であり,術後検体の病理結果はDuctal carcinoma in situ(ER+, PgR+, HER-2:1+, Ki-67)だった.術後は放射線療法を施行し,現在無再発生存中である.