Online Journal
電子ジャーナル
IF値: 0.677(2017年)→0.966(2018年)

英文誌(2004-)

Journal of Medical Ultrasonics

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2018 - Vol.45

Vol.45 No.Supplement

一般口演 循環器
右心

(S630)

3次元右室容量・駆出率解析ソフトの比較検討

Comparison of analysis software for three-dimensional right ventricular volume and ejection fraction

吉田 大和, 浪崎 秀洋, 鍋嶋 洋裕, 永田 泰史, 大谷 恭子, 尾辻 豊, 竹内 正明

Hirokazu YOSHIDA, Hidehiro NAMISAKI, Yousuke NABESHIMA, Yasufumi NAGATA, Kyouko OOTANI, Yutaka OTSUJI, Masaaki TAKEUCHI

1産業医科大学病院臨床検査・輸血部, 2産業医科大学第二内科学

1Department of Laboratory and Transfusion Medicine, University of Occupational and Environmental Health, 2The Second Department of Internal Medicine, University of Occupational and Environmental Health

キーワード :

【背景】
右室機能は運動耐容能や生命予後を規定する主要因子であり,近年右室機能評価の重要性は高まっている.しかし,右室の形態は複雑であり,2次元心エコーによる右室評価には限界がある.3次元心エコーはその問題点を克服できる重要なmodalityである.最近複数の3次元右室容量・駆出率解析ソフトが臨床の場に登場した.本研究の目的は,2種類の3次元右室容量・駆出率解析ソフトを用いて,測定値の比較検討を行うことである.
【対象と方法】
対象はGE社製3次元経胸壁心エコー画像を収集した50症例.解析ソフトとしてGE社製4D Auto RVQ(software G)およびTomTec社製4D RV-Function 2(software T)を用いて,右室拡張末期容量(RVEDV),収縮末期容量(RVESV),駆出率(RVEF)をそれぞれ測定し,ソフト間,検者間,検者内で比較検討した.
【結果】
両ソフトとも全例で解析が可能であった.両ソフトの間でRVEDV(107±31ml vs. 105±30 ml,p=0.45),RVESV(55±22ml vs. 55±23ml,p=0.95),RVEF(49±7% vs. 49±9%,p=0.38)の測定値に有意差はなく,その相関はr=0.87,0.88,0.79であった.RVEF=50%で2群に分けた場合両ソフト間の一致率は86%であった.
検者内級内相関係数は,software GでRVEDV(r=0.79),RVESV(r=0.86),RVEF(r=0.79),software TでRVEDV(r=0.81),RVESV(r=0.82),RVEF(r=0.73)であった.一方検者間級内相関係数は,software GでRVEDV(r=0.79),RVESV(r=0.81),RVEF(r=0.71),software TでRVEDV(r=0.86),RVESV(r=0.88),RVEF(r=0.78)であった.
【結論】
両3次元右室容量・駆出率解析ソフトによる計測値は互いに相関はあるものの,ばらつきもあり,横断的,縦断的解析を行う場合はどちらか一方のソフトを用いて全例の解析をすべきと考えられた.今後予後予測能も比較検討する必要があると考えられた.