Online Journal
電子ジャーナル
IF値: 1.878(2021年)→1.8(2022年)

英文誌(2004-)

Journal of Medical Ultrasonics

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2018 - Vol.45

Vol.45 No.Supplement

特別プログラム・知を究める 消化器
パネルディスカッション 消化器6 消化管 消化管のスクリーニングとその有用性

(S341)

PHILIPS 最新リニアトランスジューサeL18-4

Brand new linear array transducer; eL18-4

吉田 光広

Mitsuhiro YOSHIDA

株式会社フィリップス・ジャパン超音波診断装置ビジネスグループ

Ultrasound Business Group, PHILIPS・JAPAN

キーワード :

プレミアムハイエンド超音波診断装置EPIQは,2017年末EPIQ Evolution 4.0としてリニューアルされた.今回はEPIQ Evolution 4.0に新しく搭載されたリニアトランスジューサeL18-4をご紹介したい.
1. 単結晶技術
eL18-4はPHILIPSとして初のリニアトランスジューサに単結晶技術(PureWave Crystal Technology)を採用し,より幅広い周波数帯域(2~22MHz)をカバーするUltra Broadbandを実現している.EPIQに搭載されているビームフォーミング技術であるnSIGHTイメージングとのマッチングにより飛躍的に透過性や分解能の向上がなされている.
2. Elevation Focusing技術
従来の素子は1列で配列されていたが,eL18-4は多列を採用することで厚み方向のビームフォーカシングも制御可能となった.深部にフォーカスをかけていても浅部の分解能を保持することができるため,目的の診断深度に応じて理想的なビームフォーミングでの観察が可能となった.
3. MicroFlow Imaging
新しいドプラ機能MicroFlow ImagingはPHILIPS独自のアルゴリズムを用いることで従来のドプラよりも低流速血流の微細な表示が可能となった.MicroFlow Imagingではモーションアーチファクトを抑え,Bモードとドプラの2つの情報の表示度合を調整するブレンド機能が向上されている.
上記の機能を保有したeL18-4では,従来の低い周波数のリニアを使用していた腹部や腸管と,高い周波数を使用していた表在や整形などに対し,1本で幅広い分野での使用が期待される.