Online Journal
電子ジャーナル
IF値: 0.677(2017年)→0.966(2018年)

英文誌(2004-)

Journal of Medical Ultrasonics

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2018 - Vol.45

Vol.45 No.Supplement

特別プログラム・知を究める 消化器
パネルディスカッション 消化器3 肝臓 治療 安全かつ確実なRFA治療を目指した超音波技術の工夫

(S327)

超音波・超音波融合画像によるRFAのモニタリングと治療効果判定

Monitoring and evaluation of efficacy of RFA using fusion imaging combining ultrasound with ultrasound volume data acquired by autosweep 3D US

沼田 和司, 三箇 克幸, 二本松 宏美, 西郡 修平, 守屋 聡, 福田 浩之, 中馬 誠, 前田 愼, 橋本 浩

Kazushi NUMATA, Katsuyuki SANGA, Hiromi NIHONMATSU, Syuhei NISHIGORI, Satoshi MORIYA, Hiroyuki FUKUDA, Makoto CHUMA, Shin MAEDA, Hiroshi HASHIMOTO

1横浜市立大学附属市民総合医療センター消化器病センター, 2横浜市立大学附属病院消化器内科, 3GEヘルスケア・ジャパン株式会社超音波製品開発部

1Gastroenterological Center, Yokohama City University Medical Center, 2Department of Gastroenterology, Yokohama City University, 3Ultarasound development department, GE Healthcare Japan

キーワード :

【はじめに】
融合画像は超音波検査の探触子の位置と方向を磁気センサーにより感知し,探触子によって観察している超音波画像と同じ断面のCTもしくはMRI画像をリアルタイムに並列表示するシステムである.すでに撮影されたCTもしくはMRI画像を用い,リアルタイムの超音波画像とCTもしくはMRI画像の門脈同士などを数か所手作業で位置合わせさせることにより,それぞれの画像の空間座標を一致させ,それを同期させることで,CTもしくはMRI画像で指摘された肝腫瘍などの位置を超音波画像上で予測できる.融合するmodalityの撮像条件が違うことでの肝臓変形により,融合時の誤差が大きくなる可能性がある.同じUS同志であればその誤差をなくすことが可能である.US volume dataとreal time USとの融合(以下US/US fusion)では, volume dataを手動スキャンで取得する場合,スキャン速度が一定で無いため,スキャン面と異なる面を表示したときに画像が均一でないという欠点がある.一方,自動スキャンでは,短時間で正確にvolume dataを取得できるため,均一な画像という利点を有する.ラジオ波熱凝固(radiofrequency ablation; 以下RFA)治療直前の肝細胞癌のvolume dataを自動スキャンにて取得し,2D real time USと融合させ,RFAの治療中のモニターとして,また治療直後の効果判定として用い,それら有用性を検討した.
【対象】
腫瘍径3cm以下3個以内 血小板5万以上 息止め可能な患者さんでB-modeで同定可能な34 症例45結節の肝細胞癌(平均腫瘍径15.0mm)
【方法】
超音波装置はGEヘルスケア社 LOGIQE9.従来手動スキャンのみであるが,共同研究にて自動スキャンを搭載.RFA穿刺の体位を保持しながら,RFA直前に肝細胞癌のvolume dataを自動スキャンにて取得し,磁気センサーを用いて腫瘍と門脈等との位置関係を参考にしながら,2D超音波と手動で位置を合わせて融合させた. 治療中や直後にRFA前から治療終了までは患者さんは同じ姿勢を維持し,融合画像を治療中のモニターに,十分に腫瘍全体を焼灼するまで穿刺を追加しRFAを実施した.Sonazoid造影超音波検を治療効果判定に使用.その際にGPS markingやoverlay機能を利用した.
【結果】
US/US fusionを使用し45 結節の肝細胞癌はRFAで適切に治療できた.現在経過を観察中.観察期間は短いが局所再発なし.
【考察】
融合画像自体はどんなに条件がよくても磁気センサー自体の誤差は最低2mm.それ以外の誤差の原因として,1)呼吸変動 2)磁場発生装置と磁気センサーとの距離 3)磁場に影響を及ぼす鉄の存在 4)患者さんの体動 5)融合するmodalityの撮像条件の違いである.1)の呼吸変動以外は,工夫することで,排除可能である.今回のUS/US fusionでは呼吸変動以外の誤差を排除することができ,RFAのモニターや効果判定としては最も条件がよい.またUS同志なので,参照画像としての造影CT/MRIを撮像できない患者さん(以前の検討では約6%)にも利用可能であり,造影CTもしくは造影MRI参照の融合画像よりも適応患者さんが多い.
【結論】
US/US fusion はRFAの治療中のモニターとして,また早期効果判定として有用.