Online Journal
電子ジャーナル
IF値: 1.878(2021年)→1.8(2022年)

英文誌(2004-)

Journal of Medical Ultrasonics

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2018 - Vol.45

Vol.45 No.Supplement

特別プログラム・知を究める 循環器
パネルディスカッション 循環器6 負荷心臓超音波検査の活かし方・落とし穴(症例ベース)

(S280)

症例から学ぶ負荷心臓超音波検査のピットフォール

Pitfalls in stress echocardiography

楠瀬 賢也, 西條 良仁, 山田 博胤, 佐田 政隆

Kenya KUSUNOSE, Yoshihito SAIJO, Hirotsugu YAMADA, Masataka SATA

1徳島大学病院循環器内科, 2徳島大学大学院医歯薬学研究部地域循環器内科学

1Cardiovascular Medicine, Tokushima University Hospital, 2Tokushima University Graduate School of Medicine, Department of Community Medicine for Cardiology

キーワード :

 負荷心エコー図検査は,心不全病態のより詳細な把握,弁膜症の手術適応決定,肺高血圧症の早期検出など,虚血性心疾患だけでなくその有用性は多岐にわたる.2017年にはアメリカ心エコー図学会・ヨーロッパ心血管画像学会から負荷心エコー図検査についてのRecommendationも出版された(Lancellotti P, et al. JASE 2017; 30: 101-38).しかしながら,臨床において負荷心エコー図検査を開始してみると,recommendationを読むだけではわからなかった多くの問題に遭遇する.
 負荷手法一つをとってみても,トレッドミル負荷,エルゴメーター負荷,Wマスター負荷,6分間歩行負荷,薬物負荷(ドブタミン),ハンドグリップ負荷など多岐にわたる.そして,各種負荷におけるピットフォールを知る必要がある.
 本講演では負荷別に実際の症例を提示し,ピットフォールについての知識を共有することで,有効な負荷心エコー図検査実施のためのコツについて議論を持ちたい.