Online Journal
電子ジャーナル
IF値: 1.878(2021年)→1.8(2022年)

英文誌(2004-)

Journal of Medical Ultrasonics

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2018 - Vol.45

Vol.45 No.Supplement

特別プログラム・知を究める 基礎
シンポジウム 基礎6 高周波数超音波イメージングの現状と展開

(S229)

IVUSの最近の発展

The Recent progress in the IVUS

矢上 弘之

Hiroyuki YAGAMI

テルモ株式会社研究開発センター

Terumo R&D Center

キーワード :

血管内超音波診断(以下IVUS)は,1980年代に開発され国内では1990年代初頭から実臨床に使用されて以来,
約30年になろうとしています.超音波診断分野では,カテーテル治療時に経血管的に使用されるという侵襲的な診断法として,
特異的な位置にある診断法ですが,国内ではカテーテル治療(PCI)症例において80%以上使用され,ルーティン診断と
言えるほどに成長してまいりました.しかしながら,2000年以降で主たる技術の進歩は滞っていたため,本学会も含め,
カテーテル分野の学会等でもトピックとなるような演題も減少しており,技術及び臨床も成熟期になったと感じる方が多いか
と思います.
 このように技術停滞の状態でありましたが,昨年より画像性能が格段と向上したシステムが登場し,実臨床だけでなく
研究分野でも活性化に期待が出て参りました.
 そこで,本シンポジウムではこれまでのIVUSの経緯や他の画像技術にも触れながら,IVUSの最近の進化を紹介し,
今後の課題についても述べさせて頂きます.