英文誌(2004-)
特別プログラム・知を究める 基礎
シンポジウム 基礎6 高周波数超音波イメージングの現状と展開
(S229)
IVUSの最近の発展
The Recent progress in the IVUS
矢上 弘之
Hiroyuki YAGAMI
テルモ株式会社研究開発センター
Terumo R&D Center
キーワード :
血管内超音波診断(以下IVUS)は,1980年代に開発され国内では1990年代初頭から実臨床に使用されて以来,
約30年になろうとしています.超音波診断分野では,カテーテル治療時に経血管的に使用されるという侵襲的な診断法として,
特異的な位置にある診断法ですが,国内ではカテーテル治療(PCI)症例において80%以上使用され,ルーティン診断と
言えるほどに成長してまいりました.しかしながら,2000年以降で主たる技術の進歩は滞っていたため,本学会も含め,
カテーテル分野の学会等でもトピックとなるような演題も減少しており,技術及び臨床も成熟期になったと感じる方が多いか
と思います.
このように技術停滞の状態でありましたが,昨年より画像性能が格段と向上したシステムが登場し,実臨床だけでなく
研究分野でも活性化に期待が出て参りました.
そこで,本シンポジウムではこれまでのIVUSの経緯や他の画像技術にも触れながら,IVUSの最近の進化を紹介し,
今後の課題についても述べさせて頂きます.