Online Journal
電子ジャーナル
IF値: 1.878(2021年)→1.8(2022年)

英文誌(2004-)

Journal of Medical Ultrasonics

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2017 - Vol.44

Vol.44 No.Supplement

一般ポスター 健診・その他
健診・その他

(S697)

超音波検査の存在意義を更に上げる為に,超音波にマネージメントを(第8報)

The Managment of Medical Ultrasonics for patients

島ノ江 信芳

Nobuyoshi SHIMANOE

株式会社コ・メディカル

Co-medical Co., Ltd

キーワード :

【はじめに】
近年,超音波関係の学会で超音波検査の精度管理・標準化の動きが大きくなっている.超音波検査が本来持っている強みを発揮して,チーム医療の質と効率を更に向上する為に,超音波検査が貢献できることは大きく存在する.超音波検査が医師に信頼され,チーム超音波のメンバーがもっと楽しく誇りを持って超音波検査が出来るシステム創りを,超音波マネジメントと称して10年間研究し,3年前の本学術集会でもパネルディカッションで討議して頂いたり,今年の日本超音波検査学会でも討議して頂く.この超音波マネジメントの到達点を報告する.
【目的】
チーム医療の中で,超音波検査がその存在意義を上げる為には,何が必要か.また,診断精度や効率を上げるには,どうすればよいか.更に,超音波検査に関係されているチーム超音波のメンバーが,今以上に楽しくモチベーション高く超音波検査が出来るか.この3つを解決する方法を目指す.
【方法】
まず,チーム超音波のメンバーで,他のモダリティーと比べての超音波検査の強みや超音波検査の存在意義である症例を,しっかりと共有する.その上で,3つの柱①精度管理・標準化システム ②検査室の環境改善 ③チーム超音波の接遇 を行っていく.
①一番重要な精度管理・標準化については,次のように進めていく.
新しいチーム超音波のメンバーは,ベテランとペアで,段階的にスキルアップする段位制度で,各段で必要な知識と技術を明確にし,最終確定診断とのチェック体制とPLAN DO CHECK ACTION のサイクルを早く回していく.また,情報の共有は,院内のPCだけでなく,スマートホンでも確認・発信出来るようにする.
他科の医師へも,超音波検査の強みや,現状の感度・特異度・正診率を伝え,コミュニケーションを強めていく.
②検査室の環境改善については,正確に安全快適に超音波検査が出来る為に,照明・電動ベッド・音楽などを改善していく.
③チーム超音波の接遇については,ワークライフバランスにも対応した他科の医師から今以上に信頼・信用され,楽しく誇り高く超音波検査が出来る為のシステムを創る.
【結語】
本セッションでなどで,先生方から色々なご意見を頂き,今後も研究を続けていく.