Online Journal
電子ジャーナル
IF値: 0.677(2017年)→0.966(2018年)

英文誌(2004-)

Journal of Medical Ultrasonics

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2017 - Vol.44

Vol.44 No.Supplement

一般口演 循環器
症例 先天性など

(S498)

心血管内異物の診断にX-plane法を用いた超音波検査が有用であった2例

Tow cases of migtated pacemaker lead diagnosed by X-plane method

牧野 健治, 鈴木 真事, 葉山 裕真, 橋本 剛, 山下 裕正, 飯島 雷輔, 原 英彦, 尾崎 重之, 諸井 雅男, 中村 正人

Kenji MAKINO, Makoto SUZUKI, Hiromasa HAYAMA, Go HASHIMOTO, Hiromasa YAMASHITA, Raisuke IIJIMA, Hidehiko HARA, Shigeyuki OZAKI, Masao MOROI, Masato NAKAMURA

1東邦大学医療センター大橋病院循環器内科, 2東邦大学医療センター大橋病院心臓血管外科

1Division of cardiovascular medicine, Toho university ohashi medical center, 2Division of cardiovascular surgery, Toho university ohashi medical center

キーワード :

心外膜リードは開心術を行う際の不整脈の予防や治療のために留置する.合併症の頻度は稀であるが,冠動脈損傷,心タンポナーデ,出血などの重大な合併症が存在する.今回心外膜リードの血管内への迷入という合併症を2症例経験した.
【症例1】
60歳代女性.5年前に当院心臓血管外科にて,大動脈弁閉鎖不全症に対して自己心膜を用いた大動脈弁再建術を行っている.術中に心外膜リードを留置していたが,抜去時に抵抗を認めたため断端を切除している.手術4年後に他院で施行した胸部CT検査にて肺動脈付近に線状の異物の指摘があったが肺動脈内かどうかの判断はつかなかった.さらに6か月後のフォローのCTでも異物の位置は変わらなかったため,肺動脈内異物診断のため経胸壁心エコー図検査,経食道心エコー図検査を行った.左右主肺動脈をまたぐ線状の異物を認め,X-plane法でも直交する二断面で同時に観察することにより異物が肺動脈内に存在することがわかった.同日経皮的心腔内異物回収を行った.
【症例2】
30歳代男性.3年前に当院心臓血管外科にて,大動脈解離の診断で上行大動脈人工血管置換術を行っている.症例1と同様に心外膜リードは断端を切除している.手術3年後に施行した胸部CT検査にて肺動脈内に心外膜リードの迷入が疑われ,経胸壁心エコー図検査,経食道心エコー図検査を行った.中枢側は肺動脈付着部付近,末梢側は左肺動脈内にまたぐ線状の異物を認め,X-plane法で同様に確認しえた.大動脈弁輪拡張,重度大動脈弁逆流症に対して手術介入予定であったため,術中に心外膜リードの回収を行った.
2症例とも心エコー検査のX-plane法を用いることで同じ時相に肺動脈内に異物があると診断でき,回収する方針となった.心血管内異物の診断にX-plane法を用いた超音波診断が有用であった2例を報告する.