Online Journal
電子ジャーナル
IF値: 0.966(2018年)→0.898(2019年)

英文誌(2004-)

Journal of Medical Ultrasonics

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2016 - Vol.43

Vol.43 No.Supplement

一般ポスター
産婦人科 母体②

(S839)

当科で経験した前置血管3例の報告

Three cases of vasa previa

高橋 泰洋

Yasuhiro TAKAHASHI

さいたま赤十字病院産婦人科

Obstetrics and Gynecolosy, Saitama Redcross Hospital

キーワード :

【緒言】
前置血管は胎児血管が卵膜上を走行し内子宮口付近を走行する病態である.出生前診断がされない場合には,胎児血管の断裂により高い周産期死亡率が報告されている.今回われわれは出生前に診断なされなかった前置血管の1例と出生前にカラードプラ法による経腟超音波を行い前置血管と診断しえた2例を経験したので報告する.
【症例】
症例1は41歳,0経妊0経産.妊娠中期より低置胎盤を指摘されていた.妊娠29週に血塊を伴う一過性の性器出血を認めた.妊娠37に低置胎盤の適応で選択帝王切開を施行し,子宮筋層切開後に卵膜表面を走行する血管を認め,娩出胎盤の肉眼的所見とあわせ前置血管と診断した.
症例2は32歳,2経妊0経産.カラードプラ法による経腟超音波により妊娠23週で前壁副胎盤を伴う前置血管と診断した.妊娠27週に性器出血のため管理入院とし,妊娠34週に性器出血のため緊急帝王切開を施行した.胎盤は後壁付着の臍帯辺縁付着であり,前壁の副胎盤との間の卵膜上を走行する胎児血管を確認した.
症例3は34歳,0経妊0経産.妊娠19週で前置胎盤の診断で当科紹介初診,カラードプラ法による経腟超音波により低置胎盤を伴う前置血管と診断した.妊娠34週より管理入院とし,妊娠37週に前置血管を適応に選択的帝王切開を施行した.娩出胎盤にて内子宮口上を走行していた胎児血管を確認した.
【結論】
前置血管は出生前の診断が重要な疾患であり,副胎盤や低置胎盤症例でのカラードプラ法による経腟超音波は有用である.