Online Journal
電子ジャーナル
IF値: 0.966(2018年)→0.898(2019年)

英文誌(2004-)

Journal of Medical Ultrasonics

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2016 - Vol.43

Vol.43 No.Supplement

一般ポスター
消化器 消化管:良性

(S821)

超音波ガイド下用手圧迫にて解除できた胆石イレウスの一症例

A case with gallstone ileus treated by ultrasound guided compression

辻井 邦昌1, 山崎 元2, 田畑 智丈3, 山野 剛4, 中村 憲5, 東山 香織1, 久保 良美1, 大橋 まゆ1, 瀬賀 敏之1, 奥峪 亜実1

Kuniaki TSUJII1, Hajime YAMASAKI2, Tomotake TABATA3, Takeshi YAMANO4, Ken NAKAMURA5, Kaori HIGASHIYAMA1, Yoshimi KUBO1, Mayu OHASHI1, Toshiyuki SEGA1, Ami OKUSAKO1

1医療法人東和会第一東和会病院臨床検査科, 2医療法人東和会第二東和会病院外科, 3医療法人東和会第一東和会病院消化器外科, 4医療法人東和会第一東和会病院血液内科, 5医療法人東和会第二東和会病院内科

1Clinical Laboratory, Daiichi Towakai Hospital, 2Surgery, Daini Towakai Hospital, 3Digestive Surgery, Daiichi Towakai Hospital, 4Hematology, Daiichi Towakai Hospital, 5Internal Medicine, Daini Towakai Hospital

キーワード :

【症例】
78歳女性
【主訴】
嘔吐
【手術歴】
難治性胆管結石に対し胆管十二指腸吻合術
【現病歴】
2015年3月,DIC-CT精査後,嘔気,嘔吐が出現したため救急外来を受診し,CTにて総胆管結石排石による小腸イレウスの診断にて入院となった.
【入院時現症】
腹部膨満著明,体温36.0℃,血圧108/67mmHg,脈拍75拍/分
【入院後CT所見】
入院前のDIC-CTで認められた総胆管結石は回腸末端に描出,その口側回腸の緊満拡張,上行結腸下部の虚脱が見られ,結石の嵌頓を考えた.
【同日超音波所見】
回腸末端付近に音響陰影を伴った39mmのstrong echoを認め,それより口側回腸に液体が貯留,拡張を認めた.以上から既知の胆管結石排石による胆石イレウスと考えた.
同日医師立ち会いの下この結石に対しリニアプローブによる用手圧迫を試み,何度か衝撃を加えると15mm程度の破片が1個脱落し,大きな二つの塊になった.さらにこれら2個の破片に衝撃を加えると音響陰影を伴った大きな結石は消失,小さな結石と細かい砂状陰影が液体内に観察された.
第2病日のCTでは回盲部の胆石は指摘できず,イレウスの改善が確認された.
【考察】
胆石イレウスは比較的まれな疾患である.今回,我々は超音波ガイド下用手圧迫法にて胆石イレウスの解除ができた症例を報告した.結石自体がビ石で軟らかい場合の胆石イレウスでは,超音波にて明瞭に結石の場所が同定できれば超音波ガイド下用手圧迫法は有用であると考えられた.