Online Journal
電子ジャーナル
IF値: 0.966(2018年)→0.898(2019年)

英文誌(2004-)

Journal of Medical Ultrasonics

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2016 - Vol.43

Vol.43 No.Supplement

一般ポスター
消化器 その他②

(S812)

腹部超音波検査にて診断し救命し得たSMA血栓症の一例

SMA thrombosis diagnosed rapidly by ultrasonography:a case report

岡本 有紀子, 杉 和洋, 中田 成紀, 石井 将太郎, 松山 太一, 本原 利彦, 松野 健司, 柚留木 秀人, 市川 亮, 二口 俊樹

Yukiko OKAMOTO, Kazuhiro SUGI, Akinori NAKATA, Syoutaro ISHII, Taichi MATSUYAMA, Toshihiko MOTOHARA, Kenshi MATSUNO, Hideto YURUKI, Ryo ICHIKAWA, Toshiki FUTAKUCHI

国立病院機構熊本医療センター消化器内科

Gastroenterology, National Hospital Organization Kumamoto Medical Cecter

キーワード :

症例は91歳の女性.嘔気と腹痛を自覚し冷汗を認めたため,当院救急外来受診となった.
腹部超音波検査所見ではSMA起始部に閉塞はなく,上流には血流が保持されていたが,末梢側には血栓を認めた.SMA径は,血栓の中枢側は4.1mm,末梢側で2.3mmと明らかに狭小化していた.ドプラ検査にて血流を認め,完全閉塞はしていなかったが血流は乏しい印象であった.一方,起始部のSMV径はSMA径に比して虚脱しており,smaller SMV signを呈していた.超音波検査上はSMA血栓症による循環不全が疑われ,緊急を要する事態と考えられた.
腹部超音波検査により迅速かつ的確な診断が出来,かつ末梢静脈からのt-PA治療により救命を得ることが出来た.本症例を経験し,腹部超音波検査の有用性を再認識した.