Online Journal
電子ジャーナル
IF値: 0.966(2018年)→0.898(2019年)

英文誌(2004-)

Journal of Medical Ultrasonics

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2016 - Vol.43

Vol.43 No.Supplement

一般ポスター
循環器 循環器⑤

(S788)

奇異性脳塞栓症を契機に発見されたAnomalous Systemic Venous connectionの一例

A case of Anomalous Systemic Venous connection found with paradoxical cerebral embolism

中川 靖彦1, 田中 克弥1, 革島 真奈1, 南坂 朋子1, 吉野 孝司1, 酒井 俊宏2, 中嶋 恒男2, 原 斉2

Yasuhiko NAKAGAWA1, Katsuya TANAKA1, Mana KAWASHIMA1, Tomoko MINAMISAKA1, Takashi YOSHINO1, Toshiro SAKAI2, Tsuneo NAKAJIMA2, Takashi HARA2

1吹田市民病院循環器内科, 2吹田市民病院神経内科

1Department of Cardiology, Suita Municipal Hospital, 2Department of Neurology, Suita Municipal Hospital

キーワード :

46歳男性.42歳時に右頭頂葉脳膿瘍のためドレナージ術施行されていた.その後,痙攣発作・症候性てんかんのに対して内服加療されていたが,2013年12月21日に全身間代性痙攣発作出現し,他院へ救急搬送された.頭部MRIでは出血や急性期梗塞は認めず,症候性てんかん再発の診断にて抗てんかん薬点滴・内服で経過観察中に,左上下肢麻痺が出現した.再度MRIを施行したところ,橋右側に新規梗塞を確認した.その後,当院紹介転院となり,転院後にめまい・嘔気が出現.頭部MRIにて,前回の右橋梗塞に加えて左小脳に新規梗塞を認めた.これらのことから奇異性脳塞栓を疑い,ヘパリン投与にて加療を開始し,徐々に神経症状は改善した.原因検索目的にて経食道心エコー施行し,micro bubble testを施行したところ,左上腕静脈からの注入では生理的に右房からbubbleが検出されたが,右上腕静脈からの注入では左房内に多量のmicro bubbleを検出し,何らかの右→左シャントの存在が疑われた.造影心臓CTにて左大静脈遺残(PLSVC)・心房中隔欠損症(ASD)を認め,さらに右上大静脈は心房直前で分岐し,両心房への還流を認めた.これらの結果,右上大静脈潅流異常に伴う奇異性脳塞栓であると診断がなされた.脳膿瘍・奇異性脳塞栓の原因として両心房還流右上大静脈を伴う先天性疾患の報告は少なく,文献的考察を加え報告する.