Online Journal
電子ジャーナル
IF値: 0.966(2018年)→0.898(2019年)

英文誌(2004-)

Journal of Medical Ultrasonics

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2016 - Vol.43

Vol.43 No.Supplement

一般ポスター
循環器 循環器④

(S785)

心エコーにより大動脈弁にループ状の索状構造物の付着が観察された一例

An Echocardiographic Documentation of A Loop-shaped Cord-like Structure on Aortic Valve

高瀬 嘉之1, 永井 知雄1, 荒川 純子1, 田原 舞1, 中家 和宏1, 浜部 晃1, 田畑 博嗣1, 勝然 秀一1, 馬原 啓太郎2

Yoshiyuki TAKASE1, Tomoo NAGAI1, Junko ARAKAWA1, Mai TAHARA1, Kazuhiro NAKAYA1, Akira HAMABE1, Hirotsugu TABATA1, Shuichi KATSUSHIKA1, Keitarou MAHARA2

1自衛隊中央病院循環器内科, 2日本心臓血圧研究振興会付属榊原記念病院循環器内科

1Cardiology, Japan Self Defense Forces Central Hospital, 2Cardiology, Sakakibara Heart Institute

キーワード :

【症例】
37歳女性 平成X年X月の健康診断で心室性期外収縮を指摘され,精査のため当院を受診した.自覚症状はなく,既往歴,家族歴なく,一児を通常分娩.身体所見及び血液検査では異常なく,12誘導心電図では右室流出路性の心室性期外収縮を認めた.経胸壁心エコーを行ったところ,各心房心室径には異状なく,左室壁運動は正常でLVEFは63%であった.肺動脈弁,僧帽弁,三尖弁には異状を認めなかったが,大動脈弁に約3cm長の索状構造物が付着し,大動脈弁の開閉に合わせて左室側と大動脈側を往復していた.臨床症状及び血液検査で感染徴候はなく,血液培養も陰性であった.脳MRI及び冠動脈CTでも異常は認めなかった.経食道心エコーでは,索状物の先端はループ状で大動脈弁無冠尖と左室流出路の心室中隔に付着していた.さらに3Dでの画像解析では,索状物の他端は僧帽弁前乳頭筋に付着していた.開心術による索状物の摘出も検討したが,この所見から僧帽弁副組織と判断し外来にて経過観察とした.
【考察】
大動脈弁に付着する索状物として血栓,疣腫の他,ランブル疣贅などが考えられるが,本症例において経食道3D心エコーによる詳細な解析が僧帽弁副組織の診断に有用であった.